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2012年1月25日 (水)

成人T細胞白血病(ATL)の増殖機構の解明

成人T細胞白血病(ATL)の増殖機構の解明
平成24年1月18日
東京大学プレスリリース

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 ATLは日本人に100万人以上の感染者
(キャリア)がいるヒトT細胞性白血病
ウイルス1型(HTLV-1:注2)によって
引き起こされる重篤な白血病です。

 キャリアの方の約5%が一生の間でATLを
発症します。
 しかし、発症予防法や有効な治療法は
確立しておらず、患者さんの多くは
発症後半年前後で亡くなります。


 今回の研究の成果は以下の点で
重要な情報を含みます。

①ATLの根治を目指す新しい治療標的を
 明らかにしたこと。
 この成果を基に新しい治療法の開発に
 つながると期待されること。

②大規模解析の情報をデータベースに
 登録したことにより、今後のATLの研究
 の重要な基盤が完成したこと。
 情報を有効に活用することによって、
 これまでわからなかった悪性化の機序や
 治療抵抗性などの謎が解明されること。

③今回の成果は、ATLだけでなく、乳がん
 などの他の一部のがん細胞でも適用
 されること。
 悪性度の高いがん細胞に共通して
 みられる現象の一部を明らかにした
 こと。
 また免疫反応を担当する正常の細胞に
 とっても重要な発見であったこと。

 ATLという白血病を発見し、その原因
ウイルスとして、人で初めての
レトロウイルスを発見するなど、
日本人研究者はこの領域での研究の進歩に
多大な貢献をしてきました。

 世界的に見て、いわゆる先進国の中で、
日本のみに国民の1%にも上る多数の
HTLV-1感染者が存在し、毎年千人以上が
ATLで死亡しております。

 今回の研究成果は、我が国の多くの
患者さんと研究者の長期間の協力に
支えられた解析であり、世界中で
我が国のみで実施可能な研究です。

 臨床医学と基礎研究の両方に、
国際的に大きな貢献となる、非常に重要な
研究成果であると考えられます。
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素晴らしいですね。
>ATLの根治を目指す新しい治療標的を
>明らかにしたこと。
期待したい。

関連記事です。
こちらは、根治療法ではないのですが、
期待したい。
今のところ骨髄移植しか助かる方法が
ないのですから、

難治の白血病に新治療
…阪大病院など年内開始も

2012年1月22日03時06分 読売新聞
「がんワクチン」で治療するんですね。

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