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2012年1月16日 (月)

光る薬剤耐性腫瘍

光る薬剤耐性腫瘍
06 January 2012
RIKEN Research Highlights

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 がん細胞を光らせる各種の分子プローブ
は、がんとの闘いにおいて貴重なツール
となることが多い。

 このたび、抗がん剤に耐性のある、
特に有害なタイプの腫瘍細胞を光らせる
蛍光プローブが、理研基幹研究所
(埼玉県和光市)の阿部洋専任研究員と
カロリンスカ研究所
(スウェーデン・ストックホルム)の
Ralf Morgenstern教授が率いる国際研究
チームにより開発された。

 今回の発見は、薬剤耐性腫瘍を打ち
負かすための研究に役立つだろう1。

 この蛍光プローブは、正グルタチオン
転移酵素(GST)をターゲットにしている。

 GSTは正常細胞内でさまざまな役割を
果たしており、その1つが、
酸化ストレスから細胞を保護するために、
有害分子にグルタチオンのタグ(印)を
つけて細胞外に迅速に運び出される
ようにすることである。

 しかし、ある種のがん細胞ではGSTが
大量に産生されており、抗がん剤にも
同じようにタグ付けをする。

 その結果、抗がん剤は、がん細胞を
殺す前に、どんどん排出されてしまう。

 そこで、がん研究においては、GSTを
ブロックする方法がさかんに研究されて
おり、生細胞内のGST活性レベルを
明らかにするプローブがあれば、GSTを
ブロックする方法の探索に非常に
役に立つだろうと期待されている。

 GST酵素が抗がん剤などの分子を狙う
ときには、分子構造内の電子不足の場所
を攻撃して、そこにグルタチオンタグを
付けることは、よく知られている。

 そこで研究チームは、既知の蛍光分子
に、GST酵素が攻撃しやすい電子不足の
アリールスルフォニル基を付加した
プローブを合成した。

 通常、アリールスルフォニル基には
蛍光を抑制する効果があるので、
このプローブは無蛍光である。

 しかし、GSTに攻撃されると、
プローブが2つに分解して蛍光色素分子を
解放し、すぐさま細胞が光りだす。

 研究チームは、このプローブを用いて、
細胞抽出物中の微量なGSTを定量的に
測定できることを実証した。

 また、クレシルバイオレットという
蛍光色素分子を用いて、生細胞内の
GST 活性をイメージングすることにも
成功した(図1)。
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良いですね。
期待したい。

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