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2011年12月15日 (木)

造血幹細胞の「冬眠」に神経細胞が関与することを発見

造血幹細胞の「冬眠」に神経細胞が
関与することを発見

平成23年11月24日
科学技術振興機構(JST)
東京大学

詳細は、リンクを参照して下さい。
少し古い情報になりますが、
重要そうなので紹介しておきます。

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 JST 課題達成型基礎研究の一環
として、東京大学 医科学研究所の
中内 啓光 教授とJST 戦略的創造研究
推進事業 ERATO型研究「中内幹細胞
制御プロジェクト」の山崎 聡 研究員ら
は、生体内で血液細胞のもととなる
「造血幹細胞注1)」の能力の維持に必要
と考えられる「冬眠状態」に、神経細胞の
一種であるグリア細胞注2)が重要な役割
を果たしていることを初めて明らかに
しました。

 造血幹細胞は骨髄中に存在し、生涯に
わたり分裂により血液細胞を供給して
くれる存在です。

 しかし、細胞には分裂できる限界が
あり、幹細胞の分裂が頻繁に繰り返される
と細胞が尽きてしまい、正常な血液を供給
する役割を果たせなくなる可能性が
あります。

 このようなことが起こらないように、
骨髄中の大多数の造血幹細胞は、細胞分裂
が休止した冬眠状態にあることを、
本研究グループはこれまでに報告して
いました。

 また、冬眠状態の造血幹細胞は、
骨髄中の「微少環境(ニッチ)」注3)と
呼ばれる特別な隠れ家で生き続けていると
考えられており、骨髄から外に出た
造血幹細胞はすぐに細胞分裂を始めます。

 そのため、骨髄ニッチが冬眠状態の維持
に関与していると考えられていますが、
そのニッチが骨髄のどこにあり、
どのようなメカニズムで造血幹細胞を
冬眠状態にしているのか、ほとんど
分かってはいませんでした。

 本研究グループは今回、造血幹細胞の
冬眠状態を維持するための条件を詳細に
調べた結果、骨髄中の神経系細胞の一種
であるグリア細胞がTGF-β注4)
というたんぱく質を活性化することに
より、造血幹細胞を冬眠状態にしている
ことを見いだしました。

 神経系と造血系はそれぞれ独立して
生体を維持していると考えられて
いましたが、今回の発見で骨髄ニッチを
介して互いに結びついていることが
初めて明らかになりました。

 今回の成果によって、神経系による
造血の制御機構の存在が明らかとなった
ことにより、これまで原因が分からな
かった白血病の再発などの病態の解明や、
治療法の開発につながる重要な成果と
考えられます。

 本研究成果は、2011年11月23日
(米国東部時間)発行の米国科学雑誌
「Cell」に掲載されます。
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素晴らしい成果のようです。

>どのようなメカニズムで造血幹細胞を
>冬眠状態にしているのか、ほとんど
>分かってはいませんでした。
身近なことなのにわからないことだらけ
なんですね。

今後の発展に期待したい。

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