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2011年12月20日 (火)

スプレーするだけでがん細胞が光り出す蛍光試薬を開発

スプレーするだけでがん細胞が光り出す
蛍光試薬を開発

-外科・内視鏡手術における微小がん
見落としの問題に大きく貢献-
平成23年11月24日
科学技術振興機構(JST)
東京大学 大学院医学系研究科

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 東京大学 大学院医学系研究科の
浦野 泰照 教授と米国国立衛生研究所
(NIH)の小林 久隆 主任研究員は、
外科手術時や内視鏡・腹腔鏡施術時に、
がんの存在が疑われる部分にスプレーする
だけで、1分前後でがん部位のみを鋭敏に
検出できる試薬の開発に成功しました。

 現在、PETやMRIなどの原理に
基づくがん診断法が医療現場で利用されて
いますが、これらの手法では1cm以下の
微小がんの検出は困難です。

 しかし、がんの再発を防ぐには、
例えば、腹腔内に転移した1mm程度の
微小がんを検出し、これを全て取り除く
ことが非常に重要です。

 現状では、特殊な光学系を採用した
内視鏡などを用いて、手術者自身の経験に
基づいてくまなく探す以外に方法がなく、
微小がん部位の見落としや取り残しが
大きな問題となっていました。

 このようにがん手術の臨床現場では、
微小がん部位の適確な検出法の確立が強く
求められていました。

 今回研究者らは、がん細胞が持つ特殊な
酵素活性を鋭敏に検出し、がん部位のみに
強い蛍光色を付ける試薬の開発に
成功しました。

 この試薬を溶解した水溶液をがんが
疑われる部位に少量スプレーするだけで、
数十秒~数分程度で手術者の目でも直接
確認できるほどの強い蛍光が、がん部位
から観察されることを、がんモデル動物を
用いた実験で証明しました。

 このような局所散布による、短時間での
鋭敏ながん部位可視化技術は、ほかに
例のない世界初の技術です。

 本研究成果は、外科手術時や近年実施例
が急増している内視鏡・腹腔鏡下施術
において、微小がん部位の発見や取り残し
を防ぐ画期的な技術として、臨床応用が
期待されるものです。

 現在、浦野教授を研究代表者とする
JST 研究加速課題において、
東京大学医学部附属病院、がん研究会
有明病院、NIHと協同して、
この蛍光試薬の効果の検証を患者体内から
取り出したばかりのがんサンプルを用いて
行っています。

 本研究成果は、2011年11月23日
(米国東部時間)発行の米国の医学科学誌
「Science
Translational
Medicine」に掲載されます。
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素晴らしいです。

>微小がん部位の発見や取り残しを防ぐ
>画期的な技術として、その臨床応用が
>強く期待されるものです。
そう思います。

>今回ターゲットとして利用している
>GGTをほとんど発現していない
>がん細胞種もいくつか存在するため
>(大腸がん、卵巣がん、胃がんの
>それぞれ一部のがん細胞)、
>これらのがんは今回開発した
>プローブ試薬では検出できません。
>現在このようながん組織の可視化を
>実現する新たなプローブ試薬の開発も
>行っており、将来的には、ほとんどの
>がん部位を短時間に、鋭敏に検出できる
>ようになるものと期待しています。
期待しています。

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