スマホマネー 窮地の日本勢 グーグル・アップル「NFC」規格採用の動き おサイフケータイ外しも ドコモ、海外連携急ぐ
スマホマネー 窮地の日本勢
グーグル・アップル「NFC」規格採用
の動き
おサイフケータイ外しもドコモ、
海外連携急ぐ
2011/11/27 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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スマートフォン(高機能携帯電話
=スマホ)で使える電子マネーの国際標準
を巡る主導権争いが激しくなってきた。
NTTドコモなど日本の携帯電話会社は
「おサイフケータイ」技術の輸出を目指す
が、米グーグルや米アップルなどスマホの
“支配者”は「NFC」と呼ばれる
国際規格の採用に動く。
当初、互換性を維持するはずだった
NFC陣営に「おサイフケータイ外し」の
動きが見えてきており、日本勢は窮地に
追い込まれつつある。
フェリカを中心とする日本に対し、
海外市場では電子決済サービス
「Mifare(マイフェア)」などが
採用した「TypeA」や「TypeB」
と呼ばれる方式が主流。
フェリカは海外市場に入り込みにくく
なった。
規格の乱立を受け、ソニーとオランダの
フィリップスが各規格と互換性を持たせた
「NFC」を2003年に国際規格化。
スマホ市場が活気づく中、日本の
「おサイフケータイ」サービスもようやく
海外展開できる可能性が出てきた。
NFCは急速に陣容を拡大しつつある。
まずNFCに目を付けたのがスマホ向け
の基本ソフト(OS)「アンドロイド」の
機能開発を続ける米グーグル。
アンドロイドをNFC対応とし、
韓国サムスン電子と共同開発した
「NexusS」で使えるようにし、
スマホに内蔵したチップを使って支払い
できる機能「グーグル・ウォレット」も
9月から開始した。
同サービスには米ビザや
米アメリカン・エキスプレスなどの
大手クレジット会社も関心を示している
とみられ、米を中心とする電子決済の
連合軸ができつつある。
また米アップルの動向も注目されて
いる。同社が非接触IC関連の技術者の
ヘッドハンティングに動いたと報道される
など、「iPhone(アイフォーン)」
の後継機種では決済機能を搭載するとの
観測がある。
国内勢にはNFCの普及を手放しで
喜べない事情もある。
海外で発売されたNFC対応のスマホは
フェリカのアプリケーションを動作する
機能がサポート対象外となっており、
NFCの「フェリカ外しが現実味を帯びて
きた」(電子決済機器メーカー幹部)
からだ。
国内ではドコモが「iD」の対応店舗を
拡大しているほか、JR東日本も
Suicaの読み取り設備を増やしている
が、規格が世界から孤立することになれば
設備が世界で最も進んだ
「おサイフケータイ」のインフラが役に
立たなくなる危険性もある。
こうした危機感を抱いて動き始めたのが
ドコモ。
サムスン電子のお膝元である韓国で
携帯電話会社2位のKTとNFCの運用で
提携を進める。
提携関係にある中国のチャイナテレコム
などとも端末や読み取り機を相互運用
できるようにする考えだ。
またKDDIやソフトバンクモバイルも
韓国首位のSKテレコムとスマホを使った
電子決済で相互利用ができるようにする
実証実験を始める。
「アジア連合を組むことでフェリカ外し
を阻止する」(証券アナリスト)のが
狙いとみられる。
支払い、身分証明など、スマホの
非接触IC機能は電子決済にとどまらない
社会インフラになる可能性がある。
サービスで先行した日本勢が主導権を
握れるか、スマホ普及が加速する
今後1~2年が正念場となる。
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なかなか厳しそうです。
>海外で発売されたNFC対応のスマホは
>フェリカのアプリケーションを動作する
>機能がサポート対象外となっており、
>NFCの「フェリカ外しが現実味を帯びて
>きた」
世界戦略を持たない日本の弱みですね。
自業自得と言えばそれまでなんですが、
ちょっとひどいと思う。
ハイビジョンテレビの規格にしても、
恣意的に外すという感じがする。
自由競争とはそんなものなのでしょう。
世界で売れる携帯を作って広めておけば
無視などできないはず。
デファクトスタンダードというものです。
それを意識しなかった内向きの日本の
宿命なのでしょう。
はずされないよう、それこそ、アジア同盟
を作って頑張ってください。
力には、力が必要なのです。
常に味方になってくれる国が必要なのです。
政治家さん意識してください。
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