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2011年11月24日 (木)

首相は身を削る覚悟示せ

首相は身を削る覚悟示せ
消費税の増税に向けて
2011-11-21 朝日新聞

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「我が国の財政は未曾有の困難に逢着して
いる。・・国民各位もこの非常事態を理解
し、進んで痛みを分かち、犠牲をともに
して難局打開の為に協力してほしい」

1982年に鈴木善幸首相が発した財政非常
事態宣言だ。

 国債の残高が90兆を超え、GDPの5割に
達しようとしていた。

 だがそれから29年。

 いま国債は700兆円に迫り、GDPの2倍を
超える。
 リーマン・ショック後はここ3年、税収
を国債発行が上回るありさまだ。
 もはや非常を超えた異常事態ではないか。

 「増税無き財政再建」を鈴木内閣に
請われ、「このままでは日本は破産する」
と84歳にして第二次臨時行政調査会長を
引き受けたのが土光敏夫氏だった。

 企業再建の腕と質実の気骨で名高い
この人が「行革の鬼となり、打ち出した
のが国鉄民営化などの大改革。
 次の中曽根政権で実を結んだ。

土光氏はそれでも将来を案じて、死後の
日本を[地獄の釜の底から見ているぞ」
と言い残した。
 いま父がこの国を見たら耐えられまい
と言うのは、今年86歳になった長男の
陽一郎氏である。

 バブル経済がはじけた後、曲折を
経ながらたどったのは財政再建と逆
の道だ。

タイミングや方法に工夫はいるが、
いまも消えない種々の楽観論が危険な
ことは、体を張って説かねばならない。

まず国民が納得できるように身を削る
覚悟を示すことだ。

不勉強や不適当な閣僚が並ぶお粗末さは、
現在でも国民の税負担に見合わない。

政治に真剣さが見られなければ、どうして
国民に苦い薬を飲ませられよう。

 いま土光氏がいれば、さすがに
「増税無き財政再建」とはいうまい。

 だが、ここまできた責任を「政と官」
に問い、厳しく切り込むに違いない。
 それは陽一郎氏の見立てでもある。
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本当に
>もはや非常を超えた異常事態

なのに、どうして人の揚げ足取りばかり
しかしない政治家ばかりなのだろう?

財政危機と言われているイタリア
「政府債務額は、およそ200兆円
2010年度GDP比120%超もの政府債務
(借金)がある。
政府債務額は、ギリシャの5倍以上」

だそうですが、財政黒字の道筋は
既に決まっているのです。

そのイタリアでさえ危機に陥っている。

ましてや、日本の状況は財政黒字化の
道筋はおろか、見通しすら立たない状態。

そんな状態の日本なのに、政治家の議論の
のんきさとお粗末さを見ていると将来が
心配でならない。

どうして
『入りを図って出ずるを制す』
ことくらいできないのか?

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