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2011年11月17日 (木)

すり替えられた「冷温停止」、年内宣言も消えぬ不安 (フクシマノート)

すり替えられた「冷温停止」、年内宣言
も消えぬ不安 (フクシマノート)
2011/11/17 日本経済新聞

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 2011年末。未曽有の事故を起こした
東京電力福島第1原子力発電所が大きな
節目を迎える。

 政府が「冷温停止状態」の達成宣言を
予定しているからだ。

 3月の東日本大震災以降、原発事故に
振り回され続けた福島県民の期待も大きい。

 だがここにきて雲行きが怪しくなって
きた。政府が10月下旬に県内で開いた
専門家会合で、冷温停止のあり方を巡って
批判が相次いだのだ。
 本当に事故は収束するのだろうか。
 県民の不安は尽きない。

■「冷温停止」は不適切な表現

 「(原子炉内が)100度以下になったから
といっても冷温停止ではない」「注水して
いるだけで汚染水は増えており、安定した
冷却にはほど遠い」――。

 これまでも冷温停止の定義を巡って疑問
の声は出ていた。
 だが公の場でこれほど専門家の批判が
相次ぐケースは珍しい。
 保安院の担当者は厳しい指摘に対し、
こう回答した。
 「ご指摘のように『冷温停止』ではなく
『冷温停止状態』です」

 「冷温停止」は本来、通常の原発で
原子炉の水温が100度未満になって安定した
状態を指す言葉だ。
 制御棒が挿入され、核分裂が連続して
生じる臨界が起きていないことを示す
場合に使う。
 もともと事故を起こした
福島第1原発に対して使うには不適切な
表現とも言えた。

■無視された専門家の意見

 専門家の疑念をぬぐえぬまま、保安院は
11月11日、前述の聴取会などの意見を
踏まえ、東電による収束に向けた中期的な
防止策は妥当との結論を発表。
 冷温停止を巡る専門家の意見は完全に
無視された。

 保安院はこう弁解した。

 聴取会の検討課題は「冷温停止状態」
に入った後の12年から3年間程度の
安全対策であり、そもそも冷温停止の
定義に関する意見を考慮する場ではない
――。

 政府が年末に宣言する可能性が高い
「冷温停止状態」の達成。
 実態を伴わない言葉が踊る宣言を県民は
どんな思いで聞くのだろうか。
 地元の願いは科学的な見地からも
認められる本当の事故収束宣言。
 決して政治的なパフォーマンスなど
ではない。
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本当にひどい話。

>「(原子炉内が)100度以下になったから
>といっても冷温停止ではない」
>「注水しているだけで汚染水は増えて
>おり、安定した冷却にはほど遠い」――。

そう思います。

保安院も政府も何を考えているのか?
誰が責任をとるのか?
今まで誰が責任をとったのか?

全くいい加減。

安心など出来ない。

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