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2011年11月11日 (金)

免疫応答にもかかわるモータータンパク質

免疫応答にもかかわるモータータンパク質
04 November 2011
RIKEN Research Highlights

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 T細胞と呼ばれる免疫細胞は、T細胞受容体
(TCR)を介して、個体にとって脅威となる
異物(抗原)を認識して免疫応答を開始
する。しかし、TCRは単独で作用するわけ
ではなく、細胞表面に多数の集合体を作り、
協調してT細胞を活性化する。

 「T細胞活性化を引き起こすためのこの
最小ユニット、すなわちTCRからなる小さな
集合体は、『TCRミクロクラスター』として
知られています。

 T細胞と、T細胞に抗原を提示して活性化
させる抗原提示細胞との接着面には、
「免疫シナプス」と呼ばれる構造が形成
される。

 TCRミクロクラスターは、細胞接着面の
全体に多数形成され、やがて接着面の
中心部に移動して、免疫シナプス中心
(cSMAC)として集積する。

 斉藤GDたちは今回、この移動・集積の
仕組みについて予想外の知見を得た1。

 一般に細胞の構造は、繊維状タンパク質
で形成される細胞骨格によって支えられて
いる。
 研究チームは今回、TCRミクロクラスター
の移動が、細胞骨格を足場として細胞内器官
や分子を運ぶモータータンパク質の一種
「ダイニン」によるものであることを
明らかにした。

 「リンパ球の活性化が細胞骨格を介して
調節されていることはわかっていましたが、
TCRミクロクラスターがダイニン複合体と
物理的に結合し、それによって運搬される
ことは驚きでした」と齋藤GDは語る。

 興味深いことに、こうした
TCRミクロクラスターが移動できないような
状態を誘導すると、T細胞の活性化が亢進
した。

 このことから研究グループは、
ミクロクラスターは免疫シナプスの中心に
到達すると細胞内に取り込まれて機能を
失うと結論した。

 斉藤GDは、今後、TCRミクロクラスター・
ダイニン複合体の会合の仕組みを明らかに
し、そのT細胞活性化の調節作用を利用
したいと考えている。

 「この複合体形成の特異的阻害剤が
見つかればうれしいのですが。
 そうすれば、T細胞の活性化を亢進させて
強力な免疫状態を生み出せるかも
しれません」と斉藤GDは語っている。
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いつもながら免疫システムはわからない
ことだらけ、頑張ってください。

>TCRミクロクラスターがダイニン複合体と
>物理的に結合し、それによって運搬される
>ことは驚きでした」と齋藤GDは語る。

>「この複合体形成の特異的阻害剤が
>見つかればうれしいのですが。
>そうすれば、T細胞の活性化を亢進させて
>強力な免疫状態を生み出せるかも
>しれません」
期待したい。

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