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2011年10月23日 (日)

脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法を用い多発性硬化症関連疾患の鑑別が可能になった

脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法
を用い多発性硬化症関連疾患の鑑別が
可能になった

2011/10/12 京都大学

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 近藤誉之 医学部臨床教授、小森美華
医学研究科研究生、池川雅哉 京都府立
医科大学准教授らの研究グループは、
脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法
を用い、多発性硬化症関連疾患を鑑別する
ことに成功しました。

 神経難病の一つである多発性硬化症
および類縁疾患は、臨床経過や現行の
検査所見のみでは、診断、治療法の選択が
困難な場合があります。

 研究グループは、質量分析計を用いて
髄液中タンパク質・ペプチドを俯瞰する
プロテミクスパターン解析法を開発
しました。

 この解析法によって、病態を反映した
診断、疾患分類が可能になることが期待
できます。

 この研究成果は、
「Annals of Neurology」に掲載され
ました。


研究の概要
 神経難病である多発性硬化症
(Multiple Sclerosis; MS)および
類縁疾患は、中枢神経系を主座とする
炎症性の自己免疫疾患と考えられて
います。

 これらの疾患においては、類似した
臨床経過であっても、病態が異なること
があります。

 治療反応性も異なり、MSに有効な
インターフェロンβ製剤が、類縁疾患の
一つである視神経脊髄炎
(Neuromyelitis Optica; NMO)では、
有害に働く場合があることも報告されて
います。

 日本において、MSとされてきた患者の
一部に、NMOの病態に強く関与する
バイオマーカーである抗アクアポリン-4
(AQP4)抗体が存在することが明らかに
なりました。

 抗AQP4抗体陽性であれば、NMOの
診断基準を満たさなくても共通の病態が
存在すると推察されるようになってきて
おり、抗AQP4抗体の有無は治療方針の決定
に非常に重要です。

 一方、NMOと変わらない臨床像を呈し
ながら、抗AQP4抗体が陰性の場合も
あります。

 視神経や脊髄に病変がなく、
抗AQP4抗体陰性でもインターフェロンβ
製剤の無効あるいは増悪例が存在します。

 神経内科専門医においても、臨床所見、
現状の検査所見のみでは、鑑別が難しく
治療方針に苦慮する場合があります。

 そこで我々は、質量分析法と
バイオインフォマティクスを有効に
組み合わせたプロテオミクスアプローチに
着目しました。

 これまで、MSの患者さんの脳脊髄液の
生化学的な特徴については報告が
ありましたが、本研究では、
ブルカーダルトニクス社と共同で、
マトリックス支援レーザー脱離型飛行時間
質量分析計(MALDI-TOF) と磁性ビーズを
組み合わせた最新のプロテオミクス解析手法
(クリンプロット法)を用いて、MS関連疾患
を鑑別しうるような、疾患バイオマーカー
の探索を試みました。

 解析対象の患者さんはMS、
抗AQP4自己抗体陽性NMO(SP-NMO)、
抗体陰性NMO(SN-NMO)、
一次進行型多発性硬化症(PPMS)、
筋委縮性側索硬化症(ALS)、
他の炎症性神経疾患(OIND)群を含む
107例です。

 ほんの5μlの脳脊髄液を磁性ビーズと
共存させ、マグネットに付着したビーズの
表面を洗浄し、ビーズ表面に付着した
タンパク質やペプチドを精製、溶出し、
質量分析計を用いて解析を行いました。

 その結果、驚いたことにSP-NMO群は、
特に再発期に、MS群と90%以上の確率で
鑑別が可能でした。

 また、得られたピークのうち、
いくつかは、MS群からSP-NMO群を、
鑑別スコア0.95以上の確率で群別すること
ができました。

 さらに再現、追加解析として、
各種疾患群を含む84例の患者さんの
脳脊髄液に対し同様の解析を行いました。

 その結果、最初に得られた解析結果を
ほぼ再現し、解析法によっては、再発期の
SP-NMO群は、MS群とより信頼度の高い確率
で鑑別できることが確認されました。

 また、SN-NMO群についてはその病態の
多様性が示唆されました。

 さらに、パターンマッチング法という
新しい統計手法を応用することにより、
質量分析によって得られた各疾患群の
スペクトラムから疾患の樹形図を作成した
結果、PPMS群の
脳脊髄液プロテオミクスパターンは、
変性疾患であるALSにより近い結果に
なりました。

 本研究の結果から、
脳脊髄液プロテオミクスパターン解析は、
MSとNMOの鑑別に有効であることや、
脳脊髄液プロテオミクスパターンから
神経疾患の診断パネルを構築できる可能性
が示されました。

 本研究結果をもとに、さらなる解析を
することで、MS関連疾患をより鋭敏に、
より正確に診断し、治療への反応性なども
含めた治療方針決定に役立つものと
考えられます。
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Good Newsです。

>MSとNMOの鑑別に有効であることや、
>脳脊髄液プロテオミクスパターンから
>神経疾患の診断パネルを構築できる
>可能性が示されました。
とのことです。
期待したい。

明確に診断できるようになると良いですね。

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