国立大の地元経済効果、年1000億円 文科省試算
国立大の地元経済効果、年1000億円
文科省試算
2011年9月30日 朝日新聞デジタル
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地方国立大の地元への経済効果は
どれくらい?
文部科学省が、中堅規模の富山、徳島、
長崎の3大学について試算した結果を公表
した。
地域に国立大があることで地元の人材の
質が高まり、地元企業の業績にも貢献する
として、経済効果は各大学とも年間
1千億円を超す、とはじいた。
各省庁は来年度の概算要求で政策経費の
1割削減を求められている。
今年度予算で1兆1528億円だった
国立大学運営費交付金も削減の対象だ。
文科省の担当者は「地域経済に貢献を
している国立大の重要性を訴えていきたい」
と話す。
同省が委託した日本経済研究所が試算
した。
富山大の地元への経済効果は
1175億円。
消費活動だけで483億円で、
6600人の雇用を創出。
人材の質の向上で所得や税収が増加し、
共同研究により企業の売り上げも増える
とした。
徳島大は1020億円、
長崎大は1104億円としている。
(花野雄太)
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この試算が事実に近いものだとすれば、
大いに評価されるべきものだとは思い
ますが、
経済効果試算の内訳がわからないので
なんとも言えません。
>同省が委託した日本経済研究所が
>試算した。
とのことですが、
何処の誰が算出したものなのか?
どの程度信用して良いのか?
???です。
何かしらの経済効果はあるはずで、
その存在価値はしっかり把握されて
しかるべきだと思います。
単に大学の経営状態だけの評価では
片手落ちのような気がします。
文部省は
>大学の役割は、教育、研究、社会貢献
>の三つなのに、(財務省は)一面しか
>しか見ていない。
>大学運営が脅かされると、地方の基盤が
>失われる。
と言っているようで、
ごもっともな部分はあると思うので、
しっかり検証して貰いたい。
国民にもわかるように公開して貰いたい。
試算内容を評価してみたい。
日本では大学発ベンチャーが少ない
けれども活性化するように政府が
何かしらの施策を打てば、もっと活性化し、
経済効果はもっと上がるはず。
大学の価値をもっと高めるための施策と
いうものがもっと出てきても良いはず。
予算カットばかりでは衰退しかない。
それが何故政治家達には、
わからないのか不思議で仕方がない。
>立花隆さんは大学での哲学教育の後退を
>嘆いておられるが、このまま哲学や
>数学などの、経済効果には結びつかない
>研究を圧迫するようだと、日本人の
>知的レベルはますます後退を続け、
>取り返しのつかない事態を招くと予想し、
>これを強く恐れるものである。
あるブログにあった文章です。
全く同感です。
大学の本来もつべき役割はなんなのか?
この際再検討して貰いたい。
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