がん細胞だけに感染し、がん細胞だけを死滅させる ウイルスはがん制圧のパートナーになり得るか? ウイルス療法
がん細胞だけに感染し、がん細胞だけを
死滅させるウイルスはがん制圧の
パートナーになり得るか?
ウイルス療法
2011年10月17日 週間ダイヤモンド
詳細は、リンクを参照して下さい。
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1990年に重度の免疫不全を伴う遺伝病の
女の子に対する人類初の治療例が報告
された直後、「遺伝子治療」は一躍、脚光
を浴びる。
ところが、99年に米国で遺伝子を体内に
運ぶウイルス(ベクター)の投与ミスから
男性患者が死亡、さらに導入遺伝子の
がん化例が報告されたため、遺伝子治療は
停滞を余儀なくされた。
しかしこの間、より安全なベクターの
研究が進み、その過程で一つの新しい
考え方が生まれる。
それは「ウイルスを治療薬にして
しまおう」(外科医)というものだった。
ウイルスは宿主(たとえばヒト)の
細胞に寄生し、自分のDNAあるいは
RNAを移植、宿主細胞のエネルギーや
タンパク質を借りて自分の大量コピーを
作る物質。
自前の細胞がないので厳密にいうと
「生物」ですらない。
寄生(感染)された細胞は、ウイルスの
大量コピー過程で自前の遺伝子の設計図が
書き換わってしまい、さまざまな機能不全
を起こして死滅する。
この恐るべき細胞殺傷力をがん細胞だけ
に向けられないか。
ごくシンプルな発想が
「がん治療用ウイルス」を生み出したので
ある。
治療用ウイルスはさまざまな種類が開発
されているが、基本コンセプトは
「がん特有の分子に反応して
がん細胞でのみ大量コピーを始め、
がん細胞だけを死滅」させること。
近年開発された第3世代の
治療用ウイルスは、細胞殺傷力だけで
なく、免疫機能を惹起し、がん細胞を
攻撃させる機能も備えている。
今現在、実用化に近いのはカナダの
企業が開発したウイルスで、欧米で
抗がん剤との併用試験の最中だ。
国内では、東京大学医学部脳神経外科
のグループがヘルペスウイルスを改変した
「G47Δ」を使い、脳腫瘍の一種である
膠芽腫を対象に臨床研究を行っている。
安全性や抗腫瘍効果を慎重に検討して
いる段階だが期待は大きい。
とはいえ、ウイルス療法の研究は
ようやくヒトへの投与が始まったばかり。
長期的な治療成績もだが、万が一、
治療用ウイルスが暴走した場合の対処など
従来とは異なる課題もある。
人類の黎明期から営々共存してきた
ウイルス。
はたして今度は、がん制圧の
パートナーになってくれるのだろうか。
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すごい発想ですね。
いままで、敵でしかなかったウイルスを
パートナーにする。
多分ウイルスの遺伝子を改変している
のだと思うので、遺伝子治療の一種
と言って良いのかな?
以前、こういう記事を投稿しました。
「乳ガンのガン細胞をやっつけてくれる
ウィルスが発見されました。」
2011.09.27 GIZMODE
こういう方向の研究いろいろされている
ようです。
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