文化財ドクターとして震災被災地を支援する 村上裕道さん
文化財ドクターとして震災被災地を
支援する 村上裕道さん
2011年10月18日 朝日新聞 ひと欄より
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生活再建もままならない被災地で、
文化財の心配をするのは後回しでもいい
のでは。
そう問われたら、迷いなく、「NO」と
言う。
文化庁が派遣する「文化財ドクター」
として被災地入りし、「治療」の選択肢を
示してきた。
9月下旬に訪れた宮城県石巻市では県や
市の担当者にこう呼びかけた。
「千年に一度の災害だったのだから、
住民を交えて、百年に一度の話し合いを
しませんか」
国宝や重文だけが、保護に値するのでは
ない。
3代90年の記憶を受け継ぐ古民家、
棚田、老木も、立派な地域の「宝」。
これらを格下に見る古い価値観は
捨てて、住民が散り散りになって失われた
きずなを結び直す「よすが」として、
文化財を捉え直そう――。
阪神大震災から復興を遂げたものの、
どこか「見知らぬ街」になってしまった
ふるさとの姿が原点にある。
「真の地域再生のためには、
コミュニティーを束ねる力を持つ文化財
こそ、必要なんです」
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全く同感です。
>国宝や重文だけが、保護に値するのでは
>ない。
それはそれで大切にしなくてはいけない
ものだとは思いますが、
>これらを格下に見る古い価値観は
>捨てて、住民が散り散りになって
>失われたきずなを結び直す「よすが」
>として、文化財を捉え直そう――。
そうですね。
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