免疫活性化促すたんぱく質、愛工大教授ら特定
免疫活性化促すたんぱく質、愛工大教授ら
特定
2011年9月29日 読売新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
人など哺乳動物の体内にあるたんぱく質
「STING(スティング)」が、細菌が
持つ超微量の化合物「c―di―GMP」
と結合することで、高い免疫機能を発揮
するようになることを、愛知工業大学
(愛知県豊田市)の早川芳宏教授
(核酸有機化学)らの研究グループが発見
した。
結合のメカニズムを詳しく解明できれば、
免疫活性化を促し、がんやエイズ、
インフルエンザなどにも効く治療薬や
予防薬の開発につながる可能性がある
という。
研究成果は、英科学誌
「ネイチャー(電子版)」に掲載された。
c―di―GMPは、細菌の抗・殺菌剤
などへの耐性化を進めたり阻害したりする
働きがあり、感染力の強弱を左右する。
微量で壊れやすいが、早川教授が
2004年に大量合成法を開発。
国内外の生物学者らに多量のサンプルを
提供し、共同研究を進めてきた。
これまでに、薬が効きにくい薬剤耐性菌
に感染したマウスにc―di―GMPを
投与し、未投与のマウスと予後を比較する
実験などを実施。
毒性の強いメチシリン耐性
黄色ブドウ球菌(MRSA)を用いた
ケースでは、未投与のマウスの7日以内の
生存率が33%だったのに対し、投与した
マウスは88%となるなど、免疫活性化
によって細菌やウイルスへの抵抗力が
飛躍的に高まることを確認した。
細胞レベルの実験では、
人の大腸がん細胞の増殖を抑える作用も
確認できているという。
免疫機能に関わるたんぱく質は、適合
する化合物と結合することで初めて機能
する。
このため、新薬開発などには、
c―di―GMPと相互適合する
たんぱく質を特定する必要があった。
MRSAを使った実験の段階では不明
だったが、米・カリフォルニア大学
バークレー校のラッセル・バンス博士との
共同研究で、STINGだけが
c―di―GMPを取り込むことが
分かった。
---------------------------------------
「STING(スティング)」って体内の
どこにある蛋白なんでしょう?
c―di―GMPと結合することで、免疫に
関わる何が活性化するのでしょうか?
もう少し詳しく公開してくれると良いの
ですが、
c―di―GMPは不安定で薬としては
適さないということなんですね?
がんやエイズ、インフルエンザなどにも
効く治療薬や予防薬の開発につながる
と良いですね。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント