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2011年9月20日 (火)

なぜ自転車のまま地下鉄に乗れないのか

なぜ自転車のまま地下鉄に乗れないのか
身近な「足」を考える

2011年9月19日 日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 長らく不思議に思っていたまま、
書かずにいたことをお話しましょう。

 私たちは自転車に乗ることがあります
よね。郊外の駅前などには、通勤通学の
自転車が山のように置いてあったりも
します。

 でも、どうして「自転車に乗ったまま」
電車や地下鉄に乗れないのでしょう。

 「バカなことを言うな。満員電車で混み
合っているのに、どうやって自転車まで
電車に乗せようというんだ!」。
 などとお叱りを受けそうですが、そこを
あえて考えてみたいのです。

 例えばドイツであれば、遠距離電車は
もちろん、市外電車、都心部の地下鉄まで、
乗れる形で自転車を持ったまま、普通に
車両に乗っています。
 今回はそれを少しご紹介してみましょう。

 ドイツの駅には一般に「改札」が
ありません。自転車で電車や地下鉄に乗ろう
という人は、自分の乗車券以外に自転車用
のチケットを買う必要があります。
 逆にいうと、チケットさえ買えば、
原則的に自転車に乗ったまま列車に乗ること
ができるわけです。

 駅に入り、自転車を小脇に抱え上げ、
そのままエスカレーターに乗ってホーム
まで上がってゆく…、なんて風景は、
日常ごく普通に見かけるものです。

 無論、いつでもどこでも乗れるという
わけではなく「この車両は自転車禁止」
などの表示が出ていますので、それに
従わなければなりません。

 また自転車乗りのほうにも自主的な
マナーが徹底しており、迷惑になりそうな
車両に無理に積み込む、というようなこと
はまず見かけません。
 このあたりは、個人主義が徹底している
ということなのでしょうか…。

 「自転車を引いたまま電車」は、
日本人的には微妙かもしれません。
 しかし、列車内での「車」というものの
扱いが、一元的に考えられているんですね。

 つまり「乳母車」「車椅子」と「自転車」
が、同じくくりになっていることが多い
のです。

 実際、車内の特定のエリアは“平土間”
で広くなっていたり、いすを壁に
折りたたむことができるようになって
いたりして、こうした「車内車両」が
安全に「乗車」できるよう、環境が
整えられています。

 地上を走る近郊電車では、列車の窓に
大きく自転車の絵が描いてあることも
あります。通勤通学で自転車を使う人は、
乗る場所をあらかじめ決めていたりも
します。欧州の電車は日本の通勤ラッシュ
のようにすし詰めになることはあまり多く
はありません。

Ph04s

 日本では特定の超混雑路線が痴漢や
スリの名所になったりするようですが、
そこまでパーソナルな距離を縮める
ということを、あらかじめ回避している
ような気がします。

 見ず知らずの人と身体がぎゅうぎゅうに
接触する、というような乗車率を見かける
ことは少ない。
 列車というものの社会的なあり方が少し
違うのかとも思います。
 けれど、それなりに混雑することは
あります。

 そんな時、足の踏み場がない程度に
人間で混んでいる車両内に、1台か2台の
自転車が共存するということは別段
珍しくありません。

 自転車乗りも極端に恐縮したりしない。
 乳母車や車椅子とほとんど同じ感覚と
言ってよさそうな感じですね。

 これは、欧州で普通に見かける
「自動車専用道路」などについても思う
ことなのですが、欧州では車両あるいは
自転車というものの受け取り方が、
日本と微妙に違っています。

 例えば、(まあ、ありえないことですが)
日本で通勤通学時間帯に電車内自転車解禁
というようなことをすると、われ先に、
と車内を自転車が占領してトラブルが
起きたりしそうな気がします。

 いや、実際にはもっとマナーのよい日本
や日本人であって欲しいと思いますが…。

 自分が中学高校時代、自転車で最寄駅
まで通っていたころは、駅前駐車場は
自転車の修羅場と化しており、より良い
停車位置を争って自転車の山ができて
いたりしたのを思い出してしまいます。

 全く同じようには、日本で適用できない
とは思うのですが、それでも「自転車を
引いたまま列車」は、一定以上優れた面が
あると思うのです。

 例えばベルリンで、そこそこ遠くの
寄り合いに出かけるとします。
 あるいはちょっと図書館へ、とか、
コピー屋さんに行く、みたいなこと
でもいい。

 日本のコンビニのような便利なものは
ありませんから、ちょっとした距離の
移動をしなければなりません。

 そんな時、自転車を引いて家を出て、
そのまま電車に乗り、降りた駅から先も、
歩けば10分、20分かかる距離、バスに
乗っても良いけれど、そこを自転車を
漕いで行くと、なかなか爽快なものです。
 時間もお金も節約できます。

 社会的、歴史的経緯が違いますから、
そのまま日本に、ということは考えにくい
と思いながら、例えば震災からの復興、
あるいは省エネルギー対策、高齢化社会
での健康維持など、いろいろな観点から
「身近な足」の組み合わせ、考え直す
価値はあるような気がしています。
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確かにすぐにとは行かないと思いますが、

>省エネルギー対策、高齢化社会
>での健康維持など、いろいろな観点から
>「身近な足」の組み合わせ、考え直す
>価値はあるような気がしています。
同感です。

何故日本では出来ないのでしょうか?
思い切って、時間帯を区切って、
やってみたら良いと思います。
それなりの準備は必要でしょうが、

というかその準備が大変ですね。

自転車専用道路もそうでしょうし、
大体、自転車のまま電車どころか、
歩道を我がもの顔で危険な走り方を
するなど、それ以前の問題も解決
しないといけない。

自転車を乗せても良いように電車も
変えていかないと駄目でしょう。
難しそうですが、やって出来ない
はずはない。

省エネ、健康増進に有効だと思います。
ドイツがうらやましい。

自転車どころか、電車の中で、
「乳母車」、「車椅子」でも肩身が狭いと
感じさせる雰囲気がある。

情けないです。

日本人って本当にやさしい国民なので
しょうか?

世界に誇れる日本人であって欲しい。

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コメント

自動車は、排ガスや騒音で街を破壊し、個人用途としては余りにな大きな占有面積、
自転車の数百倍以上ある悪魔的な質量及び殺傷性で年間5000人近い死者を出し、街や道路を著しく危険にする、あまりにも害悪の大きな乗り物。
この正しい認識、自動車のあまりに大きな害悪を、欧州、ドイツ等の進んでいる国は真正面から見つめた結果
自転車専用道路やこういったサイクルトレイン文化が発達したのでしょう。
日本にもできるはずです。なんでも鉄道や自動車、バイクに依存すれば、
排ガスや騒音で街は破壊され、その殺傷性で多くの市民らの命を脅かします(実際、自動車と比べて、加害死亡者数は自転車は非常に少ない)、そしてクルマやバイクは、メタボ、心臓病、糖尿病あらゆる病魔のもとになり、医療費も割高なものになる、もはや、なっているのですから。
実際、自転車先進国の国民たちは、自転車に長く乗っているゆえに健康な方が多い
そして、脱クルマ、自転車推進を成功した国は、国民が健康になり、医療費負担が大幅に安くなった、と聞きます。
日本はいつまで自動車依存を続けるのか、見ていく必要があるでしょう。もはや進んでいる国は脱クルマ、自転車推進を成功させています。
自転車専用レーン・道路や自転車インフラの早期整備が急務と言えるでしょう。自転車が安全安心便利に活用できる環境が、日本は先進国の中で最も進んでいない未熟な国と言えます。
京都議定書の国なのに、自転車が安心安全に使えないとは、冷笑されてしまうことにもなりかねません。
自転車専用レーン・道路や自転車インフラの早期整備が急務です。

投稿: 佐藤 | 2011年9月21日 (水) 10時21分

佐藤さん、コメントありがとうございます。

省エネの為にも、健康の為にも、良い環境とする為にも、

>自転車専用レーン・道路や自転車インフラの早期整備が急務です。
そう思います。

投稿: haredasu | 2011年9月21日 (水) 16時42分

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