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2011年9月 4日 (日)

放射能を視覚表現したグラフィックデザイナー

放射能を視覚表現した
グラフィックデザイナー
2011年9月3日 朝日新聞 ひと欄より

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■エステル・ゴンスターラさん(26)

 放射能は見ることも、かぐことも、
触ることもできない。
 それを「見える」ようにしたかった。

 原子炉の形をしたマークが並んで
世界地図になる。
 放射性廃棄物を運ぶ貨物列車とトラック
の列がページを埋める。
 放射能の半減期を100万年かかって
色が薄まっていく様子で表す。

 2年前に大学の卒業制作として
「原子力の本」をつくった。
 デザイン性などから、その年の
「最も美しいドイツの本」に選ばれた。

 それが今年、岩波書店から
「インフォグラフィクス 原発」として
出版された。

 日本語版の準備中、福島で原発事故が
起こり、すぐに概要を示すページを
追加した。

 原発には漠然と反対していたが、
それほど強い思いではなかった。

 だが、制作テーマを探していた
2008年、故郷近くの岩塩鉱山を使った
放射性廃棄物処分場が陥没する危険性が
報じられた。

 「身近に処分場があることも
知らなかったのがショックだった」

 約1年かけて世界の原子力事情を
調べた。

 往々にして、賛成派と反対派に分かれ、
双方とも相手の意見に耳を傾けようと
しない。
 それだけに、意見の表明は避け、
データと事実をわかりやすく提示する
ことに集中した。

 「この本を見てからよく考えてほしい。
 私たちは放射能という物質を
どのように取り扱っているのか。
 そしてそれは正しいやり方なのか、と」
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大切なのは、このことですね。

>私たちは放射能という物質を
>どのように取り扱っているのか。
>そしてそれは正しいやり方なのか、

「10万年後の安全」という映画が
ありますが、最終処分場を実際に
作った国は世界でひとつしかありません。

おかしくないですか?

どう考えても安全でないものをきちんと
処理しようとしない。
世界に幾つ原発が稼働していると
思いますか?

人は先送りが得意なようです。
安全になる為の時間は膨大です。
原発で発生した膨大な量の
高濃度放射性物質はいつまでも、
そこに存在します。
それこそ、10万年以上。

その量は、今まで実験で爆発させた
原子爆弾、水素爆弾の何百倍、何千倍も
出ているのです。
恐ろしいとは思いませんか?

それほど多量に出てしまう汚染物質の
最終処分の仕方として、現在想定されて
いる処分法は、地下に埋めて後のことは
関知せず。 ですが、
正しいやり方なんでしょうか?

そんなものをこの地震国で安全に
保管できるのでしょうか?
正しいやり方なんでしょうか?

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