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2011年8月22日 (月)

脳の「老化」と「若返り」を調節する因子

脳の「老化」と「若返り」を調節する因子
2011年8月8日 産業技術総合研究所

詳細は、リンクを参照して下さい。

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概要
 独立行政法人 産業技術総合研究所
【理事長 野間口 有】(以下「産総研」
という)浅島 誠 フェローと幹細胞工学
研究センター【研究センター長 浅島 誠】
幹細胞制御研究チーム 桑原 知子 研究員
は、筑波大学 人間総合科学研究科
征矢 英昭 教授らと共同で、老化に伴って
脳内の神経新生が減衰していく仕組みを
マウスを用いて解明し、中心となる因子
であるWnt3(ウィント3)とその因子が
担っている役割をつきとめました。

 「学習」と「記憶」の能力を司る脳内の
海馬という部分には神経幹細胞が存在し、
大人になっても新しい神経細胞がたえず
作られています。

 海馬で神経細胞の一番下の層を形成
している細胞は、アストロサイト細胞
とよばれ、Wnt3という因子を産生して、
多様性のある神経細胞を産み出す機構
(神経新生)をコントロールする重要な
役割があります。

 老化に伴って海馬の神経幹細胞の数は
顕著に減少し、同時に多様な神経細胞群を
産み出す能力も減衰していきます。

 今回、神経幹細胞を支える
アストロサイト細胞は、老化した脳内でも
運動などの生体の外から与える刺激に
よって、Wnt3産生量を増加させ、その結果
として神経新生機能が増すことが分かり
ました。

 この成果は、実験生物学に関する米国の
科学誌「FASEB Journal」に掲載されます。


研究の内容
 老齢マウスの海馬と若齢マウスの海馬
から「アストロサイト細胞」をそれぞれ
樹立・培養すると、老齢マウスの海馬
「アストロサイト細胞」培養系では、
若齢マウスの海馬「アストロサイト細胞」
に比べるとWnt3産生能力が30分の1程度と
大幅に減少していることが分かりました。

 さらに、老齢マウス群に、ストレスを
感じさせない程度の運動(ランニング)を
短期間行わせると、海馬アストロサイト細胞
のWnt3産生能が大幅に増加しました。
 この分泌されたWnt3の増加に伴って、
それを受け取る神経幹細胞内の神経分化に
必要な遺伝子が活性化され、神経新生機能
が増すこと、すなわち海馬で新しく
産み出される神経細胞の数が増加すること
が分かりました。

 これまで、老化によって脳内で新しい神経
が作られなくなってくるのは、元となる
「神経幹細胞」の数が減ってしまうことが
第一の原因と考えられてきました。

 今回、「神経幹細胞」ではなく
アストロサイト細胞に神経新生を大きく
左右する因子があり、それが
「神経幹細胞」の若返りにもつながる役割
を持っていることを明らかにしました。

 脳内の神経新生を上昇させる外的刺激
(運動)と、減少させる状況(老化、疾患)
との双方の変化に即して、広範なゲノム応答
をオン/オフする分子機構が見つかってきた
ことは、今後の神経・精神疾患の創薬・医療
への新たなアプローチの基盤となる知見が
確かめられたと考えられます。
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なるほど。

運動が脳の活性化に貢献するんですね。
運動しましょう。

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