ピロリ菌の作るタンパク質が細胞機能を破壊する仕組み
ピロリ菌の作るタンパク質が細胞機能を
破壊する仕組み
2011年8月 時事ドットコム
詳細は、リンクを参照して下さい。
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胃がんの原因となるヘリコバクター・
ピロリ菌の作るタンパク質が、
人の体細胞内にあるタンパク質に偽装する
ことで細胞機能を破壊し、病気をもたらす
ことが22日、東京大の畠山昌則教授
(微生物学)の研究で明らかになった。
米科学アカデミー紀要電子版に掲載
される。
ピロリ菌の細胞機能への作用を解明した
のは世界で初めて。
畠山教授は「この作用が病気の原因
になる」としており、胃がんなどの
発病メカニズムの解明が期待できるという。
畠山教授によると、ピロリ菌は
CagAという発がん性タンパク質を人の
細胞内に注入する。
CagA分子には「EPIYAモチーフ」
という構造があり、研究では、人の体細胞内
にあるプラグミンというタンパク質が同じ
構造を持っていることを発見した。
プラグミンはEPIYAモチーフを
介して酵素と結合し、細胞の増殖や配置を
制御するタンパク質の機能を調整する。
ピロリ菌の作るCagAはプラグミンに
偽装して酵素と結合し、細胞分裂などに
異常を起こすことが分かった。
EPIYAモチーフは他の細菌が作る
タンパク質にも見られ、畠山教授は
「細菌が引き起こす病気の解明につながる」
としている。
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本当にヘリコバクター・ピロリ菌という
のは悪いやつですね。
>ピロリ菌はCagAという発がん性
>タンパク質を人の細胞内に注入する。
らしいです。
ピロリ菌は徹底的に排除しましょう。
>EPIYAモチーフは他の細菌が作る
>タンパク質にも見られ、畠山教授は
>「細菌が引き起こす病気の解明に
>つながる」
と言っています。
期待しましょう。
詳細は下記リンクを参照してください。
「ピロリ菌がんタンパク質CagAが
機能偽装するヒトタンパク質の発見
―細菌が産生する病原タンパク質の
起源解明に進展―」
平成23年8月23日
東京大学大学院医学系研究科
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