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2011年8月 8日 (月)

放射線:「除染急げ」 東京大アイソトープ総合センター長

放射線:「除染急げ」
東京大アイソトープ総合センター長

毎日新聞 2011年8月7日

詳細は、リンクを参照して下さい。

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--今回の汚染はこれまでの考え方では
対応できないと指摘していましたね。

◆私たちの推計では、福島第1原発からの
放射性物質の放出量はウランに換算して
広島原爆20個分に上ります。

 しかも、原爆に比べて放射線の減り方が
遅い。少量の汚染ならその場の線量を
考えればいい。
 でも、総量が膨大な場合、粒子の拡散を
考える必要があります。
 これは「非線形」という難しい科学に
なり、予測がつかない場所で濃縮が
起きる。
 だから、稲わらによる牛肉のセシウム
汚染や、お茶、腐葉土の汚染といった問題
が次々出てくる。

--食品の汚染にどう対応すれば
いいですか。

◆最先端技術を使えば、たくさんの食品の
汚染を一度に画像で判定できます。
 こうした分野で日本の技術は世界一です。
 メーカーに聞くと3カ月でできるという。
 それなのに政府は何の対策も打って
いない。

 これから、コメや海産物の問題も出て
くるでしょう。
 食の安全を支えるために、最新の
測定装置を緊急に開発し、各自治体に
多数並べ、流れ作業で検知するといった
対策が必要です。

--子どもがいる人は家の周りや学校の
放射線にも不安を抱えています。

◆被災地のすべての自治体に
「測定すぐやる課」と「コールセンター」
を置くことを提案します。
 電話を受けたら、20~30分でいい
から、家の周りや子どもが行く場所を
一緒に見て回る。
 線量が高い場所はパッパと除染する。
 南相馬では、子どもだけを避難させ、
家族がばらばらになっている人たちが
いますが、海側などでは線量が低く、
子どもがいても大丈夫な所はある。
 それをきちんと見て、緊急避難的な
除染は「すぐやる課」が手伝うことです。

--低線量による内部被ばくの問題は
専門家の間でも意見が異なり、混乱が
生まれています。

◆がんは何十年かの間に複数の遺伝子変異
が重なって起きます。
 チェルノブイリ(原発事故)でも、
子どもの甲状腺がんの増加が統計学的に
確かめられたのは20年後です。
 時間がたたないとわからないので、
今「安全」か「危ないか」に決着をつける
より、「測定と除染」に徹することが
大事です。

--国会では、局所的な緊急避難的除染と、
地域全体を対象にした恒久的除染を分けて
実施するよう主張しました。

◆子どもたちが安心して暮らせる環境を
作るために、幼稚園などで緊急避難的に
除染をしています。
 でも、側溝を洗った水は環境中に残る
上、線量を下げるのにも限界がある。
 これらを根本的に解決する恒久的除染
は巨大な事業になるので、
「除染研究センター」を作り、まず問題点
やコストを評価する。
 そして日本の総力を挙げ、最高の除染
技術を福島に結集する。
 除染の方法などは住民の意見を取り
入れて決める。
 利権がらみの公共事業にしてはだめ
です。
 何十兆円も出して「これしか除染
できませんでした」ということは、
日本の財政状況では許されません。

--緊急事態に、国の動きは遅すぎ
ますね。

◆私たちは、除染した後の土を残して
おけず、ドラム缶に入れて持ち帰って
いますが、本来は法律違反です。
 現行法が今回のような事態を想定して
いないからです。
 旧来の法律で手足を縛られたままで、
どうやって子どもが守れるでしょう。
 まき散らされた放射性物質を減らす
ために、法整備をしてくださいと言って
きました。
 それを4カ月もやらずに、国は何を
やっているんですか、ということです。
 「食品の汚染検査」「測定すぐやる課
とコールセンター」「緊急の除染」
「恒久的な除染」、この四つをぜひ進めて
ください。
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>私たちは、除染した後の土を残して
>おけず、ドラム缶に入れて持ち帰って
>いますが、本来は法律違反です。

>現行法が今回のような事態を想定して
>いないからです。

>旧来の法律で手足を縛られたままで、
>どうやって子どもが守れるでしょう。

>まき散らされた放射性物質を減らす
>ために、法整備をしてくださいと言って
>きました。

>それを4カ月もやらずに、国は何を
>やっているんですか、ということです。
全く同感。

先生の言っていることを即実行して
頂きたい。

広島原爆20個分の汚染物質を
ばらまいたのだということの
重大さがわかっていない。

徐染はやらなくてはいけないこと。
それがわからないのでょうか?

何をして良いのかわからなければ、
専門家に聞けば良い。
政治家がたよりにしている専門家って
いったい誰なんでしょう?

国民を見ないで足の引っ張り合いばかり
している国会議員ばかりとはあきれて
ものも言えない。

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