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2011年8月24日 (水)

記憶を司る海馬や視覚の入り口である網膜で新たなメカニズムを発見

記憶を司る海馬や視覚の入り口である
網膜で新たなメカニズムを発見

平成23年8月22日
科学技術振興機構(JST)
大阪バイオサイエンス研究所

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 JST 課題達成型基礎研究の一環
として、大阪バイオサイエンス研究所の
古川 貴久 研究部長と佐貫 理佳子 研究員
らは、マイクロRNAと呼ばれる短いRNA
の一種、miR-124aが脳や網膜注1)
といった神経回路の形成と神経細胞の生存に
重要であることを明らかにしました。

 マイクロRNAは18~25個の核酸で
できている小さなRNAで、アミノ酸
(たんぱく質)へと翻訳されず、機能が
不明でした。

 しかし、近年の研究によってマイクロ
RNAには、さまざまな種類が存在し、
その中には遺伝子に結合してその発現を
抑制するなど、生体にとって重要な働きを
することが分かってきました。

 そのマイクロRNAの1つである
miR-124aは中枢神経系注2)で
最も多く存在しており、脳に発現する
全マイクロRNA量の25~48%にも
達します。

 そのため、miR-124aの、
中枢神経系での重要な機能が想定されて
いましたが、これまで複数のグループから
いくつもの相反する結果が報告され、
その機能は謎のままでした。

 本研究グループは、miR-124aの
機能を生体で明らかにするため、
miR-124aが機能しないマウス
(miR-124a欠損マウス)を世界で
初めて作ることに成功しました。

 このmiR-124a欠損マウスでは、
脳全体が小さく脳の発達障害を起こして
いました。

 さらに調べると、「記憶」に重要な
海馬注3)の神経回路形成の異常が
認められました。

 また網膜では、「視力と色覚」を司る
神経細胞が死んでいることも発見しました。

 この異常は、miR-124aがないと、
その標的となっている遺伝子Lhx2の
発現が抑制されず、Lhx2が過剰に機能
し続けていることが原因であることを
突き止めました。

 これは脳や網膜といった中枢神経系の
神経回路の形成や、神経細胞の生存に
マイクロRNAが重要な役割を担うことを
生体レベルで初めて証明したものです。

 ヒトでは、miR-124aの遺伝情報
を含む染色体領域の欠損あるいは重複
によって、てんかんや自閉症などの
精神神経疾患が起こると知られています。

 この研究成果から、精神神経疾患の
原因究明や神経系の再生医療に貢献する
ことが期待されます。

 本研究成果は、2011年8月21日
(英国時間)に英国科学誌
「Nature Neuro
science」のオンライン速報版で
公開されます。
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ホントに難しい。

>小さなRNAの役割を利用した
>例の1つが、2006年にノーベル
>医学生理学賞を受賞したRNA干渉法
>(RNAi)
だそうです。

>生物の生体内で作られる、
>RNA干渉作用
>(二本鎖RNAと相補的な塩基配列を
>持つmRNAが分解される現象)
>を持つ小さなRNAを
>「マイクロRNA」といいます。

「マイクロRNA」の研究重要そうですね。
中枢神経系の機能制御に関する研究は
始まったばかり。 だそうです。

これからですね。
まだまだ分からないことだらけ。

「RNA干渉法」は任意の遺伝子の発現を
抑制する手法として治療に応用されて
います。

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