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2011年7月20日 (水)

がん細胞“自衛”の仕組み解明

がん細胞“自衛”の仕組み解明
2011年7月13日 東奥日報

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 弘前大学大学院医学研究科の大山力教授
(泌尿器科学講座)と鷹揚郷
(おうようきょう)腎研究所生化学研究部
の坪井滋部長らの研究グループは、

ある特殊な癌(がん)細胞が、免疫細胞の
一つ「ナチュラル・キラー細胞」(NK細胞)
の攻撃から逃れる仕組みを新たに解明した。

 癌細胞表面にある特有のタンパク質
「MICA」に糖などを付着させることに
より、NK細胞から認識されないようにして
いるという。

 同チームが6月28日付の欧州分子生物学
機構の学術誌「THE EMBO JOURNAL」
(エンボジャーナル)電子版で発表した。

 膀胱(ぼうこう)癌を研究している弘大
と鷹揚郷腎研究所は現在、癌細胞が、
NK細胞にとって攻撃の目印になるMICAに糖
などを付着させないようにする薬を
共同開発している。

 膀胱癌の癌細胞には、「C2GnT」という
酵素を作る特殊な種類があり、この酵素が
あると「ポリラクトサミン」という糖が
生成されやすい。

 これまでに、ポリラクトサミンが免疫
細胞の働きを妨げていることは分かって
いたが、具体的なメカニズムは不明だった。

 研究チームは、C2GnTを作る癌細胞の
MICAの分子量が、作らない癌細胞のMICAに
比べて大きい点に着目。

 特殊な試薬を使った実験で、MICAの先端
にポリラクトサミンが付着していることを
突き止めた。

 これにより、NK細胞が癌細胞を認識
できなくなる仕組みが明らかになった。

 研究チームの調査では、C2GnTを作る
癌細胞を持った患者は、癌が肺に転移する
確率が高いため手術から100カ月
(約8年3カ月)後の生存率が約30%に
とどまり、通常の癌細胞を持つ患者の
生存率約70%に比べて大幅に低いため、
治療方法の確立が期待されている。

 坪井部長は今回の研究成果により、
「将来的には、治療方針をこれまでよりも
早く決めたり、より効果的な治療を行う
ことができるようになるだろう」と期待
している。

 一方、NK細胞が癌細胞を異物とみて攻撃
する働きは、臓器移植手術の際に臓器提供
を受けた患者の体内で拒絶反応が起こる
仕組みと同じため、大山教授は「研究成果
を応用すれば、NK細胞が、移植した臓器を
異物とみなさないようにさせ、拒絶反応を
より抑えることができるかもしれない」
と話している。
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なるほど、がん細胞は本当にいろいろな
手段を使って生き残ろうとする。
どうやってそういう手段を手に入れたのか?
不思議。

ある特殊な癌(がん)細胞とはいったい
どんな種類のがん細胞なんでしょうか?
知りたいですね。

研究の進展、期待しています。

折角こういう技術を開発しても敵と認識
できないのでは意味がなくなりますね。
九大、高いがん細胞殺傷能力を持つ
NK細胞の選択的増幅培養技術の特許を
出願

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