藻類バイオ燃料の研究開発合同会社の設立 ~燃料生産能力が最も高い藻の開発に成功、実用化を目指す~
藻類バイオ燃料の研究開発合同会社の設立
~燃料生産能力が最も高い藻の開発に成功、
実用化を目指す~
2011年7月7日 IHIプレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
株式会社IHI(以下、IHI)と
有限会社ジーン・アンド・ジーン
テクノロジー(以下、G&GT)および
株式会社ネオ・モルガン研究所
(以下、NML)は、IHI NeoG
Algae
(アイエイチアイ ネオジー アルジ)
合同会社を設立し、藻類バイオ燃料事業に
関する技術開発を共同で実施することに
合意いたしました。
なお、会社設立は平成23年8月上旬を
予定しており、IHIは本事業の推進の
ため、当初2年間で4億円の投資を行います。
このたび、神戸大学発ベンチャーの
G&GTが、現時点で明らかになっている
藻類の中で、燃料生産能力が最も高い藻
(以下、榎本藻(えのもとも))の保有を
明らかにしました。
榎本藻は国内で発見された特殊な藻を
ベースに、G&GTの顧問である榎本 平
教授の指導のもとで、独自の品種改良を
重ねて、燃料生産に適した性質を持つように
開発された藻です。
さらに、G&GTは榎本藻(えのもとも)の
性能を最大限に発揮できる培養法の開発
にも成功しました。
榎本藻(えのもとも)は、燃料を生産する
緑藻(りょくそう)であるボツリオコッカス
の一種となりますが、一般的な
ボツリオコッカスに比較して一ヶ月間で
約1000倍の量に増殖します。
また雑菌等の他の生物が混在する環境
でも培養が可能となる堅牢性を有している
だけでなく、生産する燃料は重油に相当する
高い品質であることが確認されています。
IHI NeoG Algae 代表
藤田 朋宏は、次のように述べております。
「藻類バイオ燃料に対する期待と投資が
世界中で高まっています。
我々は、食糧を燃料に変換する方式
ではなく、太陽のエネルギーで二酸化炭素
を燃料に変換する光合成によって、食糧を
使わなくても高速で増殖する榎本藻
(えのもとも)を用います。
プロジェクトを推進するために、
世界トップクラスのプラント技術を保有する
企業と世界で活躍するバイオテクノロジーの
ベンチャー企業が一つの器でゴールを目指す
体制を整えることができました。
---------------------------------------
2014年にも燃料の試作品を販売する計画
らしい。
>2020年までにはコストを
>10分の1以下に下げ、ジェット機向け
>の燃料などとして販売したい
とのことです。
頑張って欲しい。
こちらのものとは違うようです。
日本を産油国にする「藻」
こちらはボトリオコッカス・ブラウニー
ではなくて、オーランチオキトリウム
という藻です。
榎本藻が本当に一般的な
ボツリオコッカスに比較して一ヶ月間で
約1000倍の量に増殖します。
ということであれば、こちらの方が
生産効率は高いのかもしれない?
競争激しいですね。
どちらも頑張ってください。
>日本発の技術を磨きあげ、日本経済の
>為に貢献するだけでなく、数十年、
>数百年先を見据えて地球環境を守り改善
>することを目標にし、今後世界を変える
>ための技術を作り上げていきます。
という意味では同じですから、
| 固定リンク
「科学関連ニュース」カテゴリの記事
- 世界初、100:1の減速比でも逆駆動可能なギヤを開発―ロボットの関節やEVの変速機などへの展開に期待―(2019.12.04)
- 全ての光を吸収する究極の暗黒シート-世界初!高い光吸収率と耐久性を併せ持つ黒色素材-(2019.09.03)
- バイオプラスチック原料を大量合成する技術を開発 ~環境調和型触媒反応プロセスによる,再生可能資源を活用したバイオ化学品製造技術~(2019.07.24)
- 「亀裂」と「光」で世界最小サイズの絵画の作製に成功 -インクを使わずに超高精細な印刷が可能に-(2019.06.25)
- 福島原発事故によって飛散した放射性微粒子の溶解挙動を解明(2019.05.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント