乳がんの薬が胃がんにも 進行・再発患者に朗報 分子標的薬─トラスツズマブ
乳がんの薬が胃がんにも
進行・再発患者に朗報
分子標的薬─トラスツズマブ
2011年7月11日 DIAMOND online
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
昨年1月の欧州、10月の米国に続き
今年3月、ようやく日本でも
「トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)」
が「HER2過剰発現が確認された
治癒切除不能な進行・再発胃がん」の
治療薬として承認された。
2000年頃から世に出回り始めた新しい
発想の抗がん剤──分子標的薬は、
無差別攻撃型の既存の抗がん剤に対し、
がん細胞特有の分子を狙って
ピンポイント攻撃を繰り返す薬である。
ターゲット分子が共通していれば、
胃がんだろうが乳がんだろうが治療効果
を発揮する。
トラスツズマブのターゲット分子は、
先ほどから繰り返し登場している
「HER2(ハーツー)」。
これは、がんの増殖にかかわる
タンパクで、胃がん患者の20~25%が
HER2を持つと推測されている。
一部とはいえ「進行・再発胃がんに効く
抗がん剤はない」(消化器外科医)と
言われてきた患者にとって大きな福音
であることは間違いない。
胃がん組織のHER2を確認し、
トラスツズマブが使えるかを調べる検査
は、やはりこの3月に保険で行えるように
なった。
ただし、実施できるのは診断から
治療方針が決まるまでの1回のみ。
正直、たった1度の検査値で適応を
決められてしまうのは納得がいかない。
しかも胃がん組織のHER2の出方は
バラバラ。同じ胃がんでも検査する組織を
採取した場所によってはHER2が
見逃される可能性もある。
実際に一度は「適応外」とされた後、
他の検査方法でHER2陽性が確認された
例もある。
ここは自費扱いになっても違った方法で
複数回、検査を受けるべきだろう。
希望があれば、生きる力を取り戻すこと
ができる。
---------------------------------------
Good Newsです。
ただ、
>たった1度の検査値で適応を決められて
>しまうのは納得がいかない。
そう思います。
1度でも、ほぼ100%検出できるのなら
まだしも、胃がん組織のHER2の出方は
バラバラではね~
納得できませんね。
人の命がかかっている。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント