九大、高いがん細胞殺傷能力を持つNK細胞の選択的増幅培養技術の特許を出願
九大、高いがん細胞殺傷能力を持つ
NK細胞の選択的増幅培養技術の特許を出願
2011/07/07 マイコミジャーナル
詳細は、リンクを参照して下さい。
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九州大学大学院薬学研究院・革新的バイオ
医薬創成学の米満吉和教授らによる
研究グループは、高いがん細胞殺傷能力を
有する高純度のナチュラルキラー細胞
(NK細胞)に関する新しい選択的増幅培養
技術を開発し、同技術に関する特許
について、東京大学発細胞治療ベンチャー
企業「テラ」と共同出願したことを発表
した。
NK細胞は、白血球成分に含まれ、高い
がん細胞殺傷能力(細胞傷害活性)を持つ細胞
であり、ウイルス感染細胞やがん化した細胞
を攻撃し、病気を未然に防いでいる。
そのため、感染症やがんの免疫細胞療法
に適した免疫細胞であると期待されてきた
が、これまでの研究では、効率の良い増幅
と活性化が難しかった。
今回、研究グループが開発した技術を
用いると、高い細胞傷害活性を有する
NK細胞を、簡便かつ90%を超える純度で、
数百倍に増幅することが可能となる。
具体的には、同技術で培養されたNK細胞
のほぼ100%がリンパ球系細胞の
活性化マーカーであるCD69を発現
(培養前:5~10%)し、かつ細胞殺傷分子
であるパーフォリンおよびグランザイムの
細胞内含有量が、培養前と比較して
約4~10倍へ増加する。
さらに、NK細胞活性の指標として標準的
に用いられるK562細胞に対し、細胞比が
1:1かつ2時間で、ほぼ100%の細胞殺傷効果
を再現性良く得ることが可能になった
という。
研究グループでは、すでに
マウスがん治療モデルにおける高い治療効果
も確認していることから、今後は
臨床試験を前提としたスケールアップ培養法
を確立し、早期の医療現場への還元を目指す
としている。
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Good Newsですね。
細胞治療ベンチャー企業「テラ」
頑張ってください。
期待しています。
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