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2011年6月27日 (月)

素材の摩耗を防ぎ、長寿命化が期待される人工股関節の開発に成功

素材の摩耗を防ぎ、長寿命化が期待される
人工股関節の開発に成功

平成23年6月23日
科学技術振興機構(JST)

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 JST(理事長 北澤 宏一)はこのほど、
独創的シーズ展開事業・委託開発の開発課題
「MPC注1)処理を用いた長寿命型人工
股関節」の開発結果を成功と認定しました。

 この開発課題は、国立障害者リハビリ
テーションセンター 中村 耕三 自立支援
局長(元 東京大学 医学部附属病院
整形外科・脊椎外科 教授)と東京大学
大学院工学系研究科 石原 一彦 教授らの
研究成果をもとに、平成18年3月から
平成23年3月にかけて日本メディカル
マテリアル株式会社(代表取締役社長 
野元 修 、本社住所 大阪市淀川区宮原
3丁目3-31 上村ニッセイビル、
資本金25億円)に委託して、企業化開発
(開発費 約6億円)を進めていたもの
です。

 なお、本人工股関節は、今年4月に
厚生労働省から医療機器として製造販売の
承認を取得しました。

 高齢者人口の増加に伴い、関節の機能に
支障をきたし、運動不全となる人口も増加
してきています。
 激しい痛みなどで患者のQOL
(生活の質)が著しく低下すると、
人工股関節に置き換える処置など手術療法
を選択されることが一般的です(国内では
年間4万件以上)。

 この人工股関節置換術は、患者の運動機能
の回復に大きな役割を果たす優れた治療法
といえますが、「弛み(ゆるみ)」という、
製品の寿命(耐用年数)、ひいては患者の
QOLに影響する深刻な合併症のため、
人工股関節を入れ替える(再置換)手術の
必要性や、若年層への適用が困難である
などの問題があります。

 この「弛み」が起こる大きな要因の1つ
に、人工股関節がこすれる関節面で生じる
ポリエチレンの摩耗粉(まもうふん)が
挙げられており、ポリエチレンに
高エネルギー線を照射して架橋・硬質化
させるなど、従来から対策がとられて
きましたが、根本的な解決までには至って
いません。

 本開発においては、JSTの委託開発
課題「リン脂質極性基を有するポリマーの
製造技術」(開発期間:平成6年3月~
平成11年3月)にて実用化された、
生体適合性に優れたMPCという物質を
用いて、人工股関節の関節面を構成する
ポリエチレンライナー注2)の表面を
ナノメートルスケール
(ナノは10億分の1)のMPCポリマー
の膜で覆いました。

 この結果、関節面に生体擬似膜が形成
され、良好な耐摩耗性を持つ製品の開発に
成功しました(図1)。

 本技術の活用により、「弛み」の主な
原因とされる摩耗粉が少なくなり、
再置換手術に至るリスクの低減が期待
されます。

 その結果、患者の長期にわたるQOLの
維持・向上に貢献すると考えられます。
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>関節面に生体擬似膜が形成され、
>良好な耐摩耗性を持つ製品の開発に
>成功しました

>本人工股関節は、今年4月に
>厚生労働省から医療機器として
>製造販売の承認を取得しました。
良いですね。

長期にわたるQOLの維持・向上に貢献
できるようになった。

痛みを感じないで歩けること。
素晴らしいこと。

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