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2011年6月11日 (土)

クローズアップ2011:髄液漏れ、早期診断に光 患者存在「確認」厚労省研究班報告

クローズアップ2011:髄液漏れ、
早期診断に光 患者存在「確認」
厚労省研究班報告

毎日新聞 2011年6月8日 東京朝刊

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)
に関する厚生労働省研究班の中間報告書は、
髄液漏れの存在を認め、関心が高かった
交通事故などの外傷による発症も「決して
まれではない」とした。

 研究班には、脳神経外科や整形外科など
関係する学会の代表が加わっており、
診断基準が確定すれば、早期診断・早期治療
体制の確立につながることが期待される。

 一方で司法の混乱を収束させることや、
治療に際して保険適用を求める声も
高まっている。【渡辺暖】


◇課題は後遺症救済
 研究班の代表の嘉山孝正・国立がん研究
センター理事長は、取材に「班員の努力、
協力で報告書ができ、ホッとしている。

 今後は治療の分野でも科学的な基準を
作りたい」と話した。
 研究班は、患者の各種画像の判定基準や
診断のフローチャート(流れ図)の各案
について、各学会の了承を得る作業を進めて
おり、まとまれば、髄液漏れの見逃しや
過剰診断は無くなると見込む。

 研究班は「頭を高くしていると頭痛が
始まったり、ひどくなる」患者100人を
分析し、16人について髄液漏れが「確実」
と判断した。
 いずれも頭痛が悪化するまでの時間は
30分以内だった。
 発症原因は、外傷5例、腰への注射1例、
重労働1例、原因なし9例だった。
 外傷5例の内訳は、交通事故2例、
交通事故以外の頭頸(とうけい)部外傷
2例、尻餅1例。
 「交通事故による発症の有無」などが
これまで裁判などで焦点になっていたが、
研究班は「外傷が契機となるのは、決して
まれではない」と認めた。

 髄液が漏れていると推定された部位は、
頸椎(けいつい)5例、頸胸椎6例、
胸椎3例、腰椎2例だった。

 報告書は、各種画像に関する判定基準
(案)も提示。
 診断のフローチャート(案)では「頭を
上げていると30分以内に頭痛が悪化する」
患者について、頭部と脊髄をMRI(磁気
共鳴画像化装置)で検査し、硬膜の状態
などを確認し、両方かどちらかが判定基準
に合致する「陽性」ならば、髄液漏れと
見なす。陰性だった場合でも、造影剤を
使った「ミエロCT」と呼ばれる検査や、
微量の放射性元素で目印を付けた特殊な
検査薬を使う「脳槽シンチ」で髄液漏れか
を判断する。

 髄液漏れと交通事故との関係性を強く
主張し、研究班にも加わった篠永正道・
国際医療福祉大教授は「否定されてきた
髄液漏れの基準ができたことで、事故の
後遺症に苦しむ人の救済につながることを
願うばかり」と話す。

◇損保、迫られる姿勢転換
 髄液漏れが社会的な注目を集める理由の
一つは、補償を巡って患者と事故の加害者・
損保業界側が対立し、多くの訴訟が起きて
いることだ。
 05年春に報道で訴訟が相次いでいる
ことが表面化。
 その後、事故と発症との因果関係を
認めた司法判断も数例が明らかになったが、
多くの判決で患者側の主張が退けられて
いるのが実態だ。
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 患者側代理人の経験が多いある弁護士は
「ブラッドパッチの効果が大きければ
髄液漏れと認め、なかなか治らなければ
認めないという司法判断が定着すると、
後遺症への補償は認められないことになって
しまう」と指摘。
 研究班が診断基準としなかったことを
評価しつつ、「後遺症の基準も早くできて
ほしい」と話す。


◇患者「一刻も早く保険適用を」
治療1回20~30万円
 患者団体「脳脊髄液減少症患者・家族
支援協会」(和歌山市)の中井宏代表は
7日、厚生労働省で記者会見し「極めて
まれだと言われてきた髄液漏れが、認め
られ、非常に大きな影響力がある。
 一刻も早く、治療の保険適用を実現して
ほしい」と訴えた。

 ブラッドパッチは患者本人から採った
血液を注射して漏れを止める。
 1回に20万~30万円程度かかる
という。
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大きな進歩です。

髄液漏れはずいぶん前から言われていた
こと。
一定の前進があったことは嬉しい。

治療の保険適用と後遺症の基準設定が
急務ですね。
医学的なコンセンサスが必要です。


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