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2011年6月27日 (月)

花粉症・アレルギーの発症因子の立体構造を世界で初めて解明

花粉症・アレルギーの発症因子の
立体構造を世界で初めて解明

-副作用を抑えた治療薬の探索・設計が
可能に-
平成23年6月23日
科学技術振興機構(JST)
京都大学
九州大学

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 JST 課題解決型基礎研究の一環
として、京都大学 大学院医学研究科の
岩田 想 教授、島村 達郎 特定講師、
小林 拓也 講師らは、花粉症の薬の標的
である「ヒスタミンH1受容体(H1R)」
の立体構造をX線結晶構造解析注1)に
よって解明しました。

 花粉症をはじめとするアレルギー疾患は、
花粉などの異物に免疫機能が過剰に反応する
ことが原因です。

 アレルギー症状が起こるメカニズムは
複雑ですが、花粉症やアレルギー症状は、
花粉などの刺激で体内にあるヒスタミン
注2)などの炎症物質が飛び出し、それら
が受容体と呼ばれる膜たんぱく質
(Gたんぱく質共役型受容体(GPCR)
注3))に結合することで引き起こされ
ます。

 花粉症の薬として知られている
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが受容体
H1Rに結合するのをブロックすることで
花粉症の症状を抑制します。

 しかし、抗ヒスタミン薬は、H1R以外
の受容体にも結合しやすいため、眠気や
口渇、不整脈などの副作用を引き起こす
場合があります。
 そのため、副作用を抑えたより効果的な
抗ヒスタミン薬の開発に向けて、H1Rの
立体構造の解明が有効な手段として期待
されていました。

 本研究では、H1Rの立体構造を世界で
初めて明らかにしました。

 また、H1Rと抗ヒスタミン薬の複合体
の立体構造から、抗ヒスタミン薬の結合
様式や、H1Rに特有なアミノ酸に囲まれた
薬剤結合部位の存在も明らかにしました。

 本研究により、分子レベルで薬の標的の
「形」が明らかになったことで、今後、
その立体構造情報をもとに、より効果的で
副作用の少ない花粉症・アレルギー疾患の
治療薬の探索・設計が可能となるものと
期待されます。

 本研究は、九州大学の白石 充典 助教、
米国・スクリプス研究所の
レイモンド・スティーブンス 教授 と
共同で行われ、本研究成果は、
2011年6月22日(英国時間)に
英国科学雑誌「Nature」の
オンライン速報版で公開されます。
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>立体構造を世界で初めて解明
素晴らしいです。

ますます微細な世界の探求が求められ
ます。 期待しましょう。

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