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2011年6月10日 (金)

医学とコンセンサス  被曝の危険性

医学とコンセンサス  被曝の危険性
武田邦彦 (中部大学)blog
(平成23年6月10日 午前8時 執筆)

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 放射線医学研究所が子供の甲状腺ガン
についての厳しいレポートを隠匿していた
ということでご心配になっている方が
多くおられます.

 このブログでも何回か書きましたが、
再度、取り上げます.

1)放射線の被曝によるガンや遺伝性疾患
  の発生は、「医学的」に明確ではない。

2)この世には学問で判らない
  「未知の分野」がある。

3)研究中のことだから、医者や研究者
  によって言うことが違う。

4)放射線の影響が大きいとする医者に
  インタビューすれば「恐ろしい」
  ということになる(今回の甲状腺の
  データ。0.2マイクロで危険とされた)。

5)放射線の影響が小さいとする医者に
  インタビューすれば「恐ろしくない」
  と言う(100ミリでも安全と言う。
  0.2マイクロの50万倍に相当して
  いる)。

6)だから、新聞記者は「放射線が怖い」
  という記事を書こうと思ったら、3)
  の医師に取材する。

7)「被曝は怖くない」という記事を
  書こうと思えば、4)の医師に取材
  すればよい.

8)だから、原発事故以来、さまざまな
  記事が出るので、多くの人は「なにが
  正しいのか判らない」と悩む.
  今回の甲状腺ガンのニュースは5)
  からでたものです。
  なにしろ人や研究機関によって
  50万倍も違うのですから、右往左往
  しても意味が無いように思います。

・・・事実・・・
 事実は次のようなことです。
 これさえシッカリと判っていれば不安に
 なることはありません.
1)医学的に判らないのだから、医者や
  研究機関に聞いてもムダである。

2)しかし海外旅行に安心して行くため
  には、どの国も同じ基準で規制して
  くれることが必須。

3)そこで、「医学的ではなく」
  (ここが大切)、「コンセンサス
  (みんなでとりあえず決めておく)
  で決める」という方式がとられた
  (21年前)。

4)それが、「誰でも1年1mSv以下なら
  安全としよう。
  本当のところはわからないが、それで
  行こう」である。

5)すでに20年以上、世界中でこの基準
  で生活し、特にヘンなことは起こって
  いないので、その意味でのデータは
  経験的にとられている。

6)そして、日本では「健康に留意し、栄養
  のバランスをとり、休養を十分にする
  なら1年5.2mSv」ということでも運用
  され、これも特にヘンなことは
  起こっていない。
  世の中にはさまざまな危険があります。
  でも、現代の科学で判らないものは、
  判らないとして経験や合意によって
  「これで行こう!」と決めざるを
  得ません。

  研究結果がでるまで100年も待つ
  ことはできないからです。
・・・・・・・・・

私は、次のように考えてまったく動揺しません。
1)可能なら1年1mSv以下に
  しよう。そうすれば悔やむことはない.

2)もしそれがダメなら1年5mSv以下を
  目指し、その代わり健康には十分に
  注意しよう。それも仕方が無い.

3)幼児をこの基準で守って上げれば、
  大人は安全.

4)いろいろな報道がされるが、聞いても
  意味が無い.

5)努力して生活し、それでも人智及ばざる
  ところは運命と思う.
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全く同感です。
同じ考えで生活しています。

残念ながら、ここ郡山市では1年5mSv以下
は現状不可です。越えています。福島市も
同じですね。

乱暴な計算をすると
1.2μSv×24h×365日≒10mSv程度
でしょうか?
大人は良いけれど子供は心配という
レベルであると捉えています。

一刻も早い徐染が必要だと考えます。
上記の値は外部被曝です。
内部被曝を考慮するとどうでしょう?

子供を守る視点に立って、どこをまず
優先すべきなのか? わかるはずです。

政府にも、自治体にも早急に動いて頂き
たい。
少しでも、その危険を少なくするために。

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