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2011年6月 1日 (水)

ワクチン接種が義務の米国、無償提供の英国、ツギハギの日本は見直しが進行中

ワクチン接種が義務の米国、
無償提供の英国、
ツギハギの日本は見直しが進行中

2011年05月18日
Biotechnology Japan:Webmasterの憂鬱

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 昨日、東京の永田町のキャピトル東急
ホテルで、米国製薬工業協会が開催した
セミナー「日本の新しいワクチン政策の
創出」に参加しました。

 福島原発事故がまだ終息しない段階で、
来日していただいた米国のワクチン政策の
キーマン、米Pennsylvania大学の
Stanley A.Plotkin名誉教授と英国保健省
予防接種部のDavid Salisbury部長には
頭が下がります。

 日本のワクチン政策のキーマンである
国立感染症研究所感染症情報センターの
岡部信彦センター長と細菌性髄膜炎から
子どもたちを守る会の高畑紀一事務局長を
交えたパネルディスカッションは大変勉強
になりました。

 同じ民主主義国家でありながら米国と
英国は対照的なワクチン政策を取って
いました。

 米国はワクチン接種は国家が義務付け
しており、少なくとも学童では就学前の
ワクチン接種が学校に入学・通学する条件
となっておりました。
 背景には軍隊でのワクチンの接種
(義務付け)が行われており、ワクチンに
対する理解や体験を両親が持っていること
もありました。
 ワクチンの広報や教育を政府や関連学会
が国民や両親が熱心に行ってことも
加わって、国民のワクチン接種率は極めて
高い数字を示しています。
 ワクチンの接種費用に関しては、保険会社
がカバーしていない国民に対して受給資格を
問わず、連邦政府と州政府が費用負担して
いました。

 一方、英国は強制接種ではありませんが、
必要なワクチンを政府が買い上げ、無償で
国民に提供しています。
 英国の皆保険制度(NHS)を通じて、
ワクチンの接種などにかかる医療費も、
保健省が支払います。
 英国保険省が子供の両親に対する教育や
詳細な調査、そしてメディアキャンペーン
によってワクチンの接種率を95%以上に
保っています。
 どのプロセスにも強制や義務付けが無い
にも係らず、高い接種率を保っている
最大の理由は、英国が登録医制度を取って
いることです。
 家庭医が、患者の状態を把握している
ため、ワクチン接種が必要な児童を容易に
選択し、ワクチンを受けませんかと勧誘
できるためです。
 英国で臨床試験が円滑に行われている
理由と同じ、良好な医師と患者関係が
背景にあります。

 我が国の国民皆保険制度は、いつどこでも
誰でも医療にアクセスできる優れたシステム
ですが、高度で見栄えのよい大病院に患者が
殺到、良好で親密な医師患者関係を喪失する
という欠陥があることが、ワクチンや
先端医療には手痛い状況となっております。

 日本はどうか?
 日本のワクチン制度はまったくツギハギ
だらけで、予防接種法の改訂の度に、国は
両親にワクチン接種の責任を押し付ける
制度改革を進めています。
 その結果、予防接種法による定期接種
(定期接種1類と2塁)と任意接種、そして
痘瘡が該当する予防接種法の臨時接種、
それに国の事業として一時的に行う特例措置
として新型インフルエンザ、
パピローマウイルス、Hib、肺炎双球菌の
ワクチンが混在するという大混乱状態。
 こうした制度上の混乱と予防接種法を
いくら読んでも、国民の安心と安全を守る
ために国家がワクチン接種の責任を取る
と言うミッションが読みとれないことも
加わり、国民のワクチンの接種率は
先進国では極めて低い状況にあります。

 水痘、ムンプス、B型肝炎、
インフルエンザ、Hib、結合型肺炎双球菌、
肺炎双球菌、パピローマウイルス、
狂犬病、A型肝炎、ワイル病、黄熱病などが
任意接種です。

 もう我が国でほとんど発生していない病気
(ワイル病や黄熱病など)はともかく、
それ以外の任意接種のワクチンの定期接種化
を早急に検討しなくてはならないと
思いました。医療経済的にも、その方が
医療費全体では安上がりとなるのでは
ないでしょうか。

 現在、厚生科学審議会感染症分科会
予防接種部会で、予防接種制度の見直しが
進んでいます。
 奇しくも、3月11日、この分科会開催中
に東日本大震災が発生、流会となって
しまいました。
 今までの議論の中間とりまとめが
なされないまま、2カ月が過ぎましたが、
5月26日午後3時から予防接種部会が再開
されます。
 この部会で迅速に制度改革を立案する
ことを、大いに期待したい。
 我が国の医療を変える一歩に、ワクチン
の制度改革は繋がるはずです。
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どうしてこうも違うのでしょうか?
なんとも情けない状態です。

>この部会で迅速に制度改革を立案する
>ことを、大いに期待したい。
>我が国の医療を変える一歩に、ワクチン
>の制度改革は繋がるはずです。
期待したいです。

どこも責任をとらないというこの国の
システムのなせる技なのではないかと、
思ってしまいます。

国民の命を守るのが最優先のはずなのに
今回の原発事故の対応を見ていても、
そうは見えない。

人のせいにばかりしていては駄目なの
です。政治家も、国民も、

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