「REIC」前立腺がん治療 来月から臨床研究 岡山大 国審議会承認
「REIC」前立腺がん治療
来月から臨床研究 岡山大 国審議会承認
2010/12/23 岡山医療ガイド
詳細は、リンクを参照して下さい。
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岡山大が発見した、がん治療遺伝子
「REIC(レイク)」による前立腺がん
治療の有効性と安全性を検証する臨床研究が
22日、厚生科学審議会科学技術部会で承認
された。
岡山大病院の公文裕巳・泌尿器科教授と
那須保友・新医療研究開発センター教授ら
が申請していた。
早ければ2011年1月から患者への投与
を始め、新たながん治療法の確立を目指す。
臨床研究は、ホルモン療法が効かなく
なったA群と、前立腺がんを摘出しても
再発リスクが高いとみられるB群で実施。
運び役となるアデノウイルスとREIC
を組み合わせたウイルス製剤
(1ミリリットル)を患部に注入。
治療効果を検証する。
A群には初日と4週間後、B群には初日
と2週間後に製剤を投与。
対象は両群ともに12~18人。
A群は8週目に治療効果を判定し、B群
は病巣を摘出して状態を確認する。
夏かぜの原因でもあるアデノウイルスの
量を100億個、1千億個、1兆個と
増やし、副作用も含めて最も安全で効果的
な濃度を調べる。
公文教授は「がんに対して大きな効果を
もたらす画期的な治療法になりうる。
早期の実用化を図り、多くの患者さんの
役に立てたい」としている。
REICは岡山大が2000年に発見。
幅広いがん細胞を自滅させるうえ、がん
に対する免疫力も活性化させる効果がある
ことをマウス実験で明らかにしている。
正常な細胞にはほとんど影響しない
という。
REICを活用した遺伝子治療は、
岡山大発のベンチャー企業「桃太郎源」
(岡山市北区津島中)が米国で前立腺がん
患者を対象にした臨床試験を実施し、
中国での製剤開発も進行中。
岡山大病院では悪性中皮腫への臨床研究
の実施を3日、院内申請している。
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Good Newsです。
やっと承認されたようです。
以前投稿した
「岡山大、がんの遺伝子治療
日米中で臨床試験へ」
2009年12月18日
の臨床試験です。
約1年経過しました。
海外が先になるんですね。
ベンチャー企業「桃太郎源」の
関連記事は、
【岡山大発ベンチャー・桃太郎源】
「REIC遺伝子医薬」を米で治験
2008年12月12日 薬事日報
にありました。
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