« 瞬間接着剤が容器の中で固まってしまわないのはどうして? | トップページ | 「神の粒子」またも空振り »

2011年5月15日 (日)

京大、海洋バイオマスからバイオエタノールを生産する技術を確立

京大、海洋バイオマスからバイオ
エタノールを生産する技術を確立

2011/04/28 マイコミジャーナル

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 京都大学の村田幸作 農学研究科教授の
研究グループは、食料との競合や環境問題
を引き起こさない海洋バイオマス
(多糖:アルギン酸)からのエタノール生産
技術を確立したことを発表した。

 同成果は、2011年度日本農芸化学会大会
でトピックス賞を受賞した
(東日本大震災のため学会中止・発表中止)
ほか、エネルギー・環境関係の専門誌
「Energy&Environmental Science」に掲載
された。

 化石燃料代替エネルギーの生産や地球
温暖化問題の低減を目的に、デンプンや
セルロースからのエタノール生産が世界
各地で検討されているが、陸上の
バイオマスを原料とした場合、その供給量、
運搬、食料との競合性、さらには
セルロース分解時の環境負荷などの諸問題
が解決されていなかった。

 そこで研究グループは、陸から海に視点
を移し、海洋バイオマスからエタノールを
生産する技術の確立を目的に研究を行った。

 その結果、褐藻類の主成分である
アルギン酸(乾燥藻体の30~60%を占める。
構成単糖:ウロン酸)からのエタノール生産
技術を確立した。

 具体的には、体腔形成能と強力な
アルギン酸代謝能をもつスフィンゴモナス
(Sphingomonas)属細菌A1株の細胞改造と
培養工学的解析により、アルギン酸からの
エタノール生産を可能にした。

 好気培養下、2~3日間で13g/Lの
エタノールの生産が可能であるという。

 これにより、海洋バイオマス利活用の
学術的基盤が構築されたこととなり、
同技術は、日本のエネルギー問題と地球
温暖化問題の低減、海洋開発と新規雇用の
促進などの社会的な影響を与える可能性が
あると研究グループでは説明している。

 なお、体腔(細胞表層に形成される開閉
自在の孔)は、低分子物質から高分子物質
まで呑み込む巨大な器官であるが、同器官
の機能を応用することで、ダイオキシン
分解、各種バイオマスからのエタノール
・ブタノール・プロパノールのような
アルコール燃料、さらには他の有用物質
生産への展開が可能となるという。
---------------------------------------

こういう話もあります。
日本を産油国にする「藻」
記事によるとこの藻は炭化水素を生成する
らしいので、違う話のようですが、
共に有望そうで、小資源国日本にとって希望
がもてそうです。

|

« 瞬間接着剤が容器の中で固まってしまわないのはどうして? | トップページ | 「神の粒子」またも空振り »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 京大、海洋バイオマスからバイオエタノールを生産する技術を確立:

« 瞬間接着剤が容器の中で固まってしまわないのはどうして? | トップページ | 「神の粒子」またも空振り »