原子力の専門家が原発に反対する理由 - ゲスト:小出裕章氏(動画)
原子力の専門家が原発に反対する理由
- ゲスト:小出裕章氏(動画)
2011年05月01日 デジログ!
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画です。
約1時間のロングインタビューです。。
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どういうきっかけで原子力に対して
違和感を感じ始めたのか?─
小出裕章氏
「私が大学に入ったのは、1968年。
東北大学工学部原子核工学科に行った
のです。
東北大学というのは、宮城県の仙台という
町にあります。
そこで原子力をやりたくて、原子力の
勉強を始めました。
ひたすら私は勉強していました。
ただしちょうどその頃に、東北電力が、
原子力発電所を作ると計画を立ち上げた
頃だったのです。
そしてその東北電力が原子力発電所を
建てようと計画していた場所は、女川町
という小さな町でした。
当時は私も含めて、日本中が両手を
あげて原子力という時代だったのですが、
女川町の住民が、何かおかしいという事に
気がついたのですね。
反対だと言い出した。
私は、原子力に夢を抱いていた訳です
から、なんで女川の人たちは反対するの
だろうと思ったのが最初です。
ところが女川町の人たちが言っている
のは実に単純な事だったのですね。
安全だって言うけど、安全ならどうして
仙台に作らないのと言って問われたのです。
私はその問いの答えを見つけなければ
いけないと思った訳ですね。
それでどうしてだろうと、探し求めた
訳ですけど、今となっては実に当たり前の
答えしかなかった。
要するに原子力発電所というのは、
都会では引き受けられないリスクを持って
いるという。」
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興味を持った方は是非みてください。
京大原子炉実験所の小出裕章助教への
インタビューです。
誠実な人ですね。
推進派の専門家を論破出来る人が存在
できないとは残念です。
原子力にしても、その他の事業にしても、
その危険性をきちんと把握して、
そのメリットとデメリットを正確に認識
して進めるべきものだと思っています。
その意味で、こういう人が必要なのだと
思うのです。
残念ながら、後を継ぐ人はいないようです。
京都大学はすばらしい大学だと思います。
こういう人が存在出来る場所を提供した
のだから、
やるか、やらないかは、
単純に言えば実施するメリットと
デメリットを比較して、
メリットが優位なら実施すると
いうことになるはずなのに、
小出裕章助教によると、原発については、
得られるメリットよりもデメリットの方が
圧倒的に莫大で、どうして推進すると
いうことになるのか理解できないと、
例えば、資源であるウランは、
多分世界で導入が進めば、40年位で無く
なってしまう。得られる電力コストも
炉の廃棄コストなども含めれば高いはず。
それに対して、デメリットは福島原発の
例を見れば明らか。
汚染は膨大、従って大都市の近くに設置
などできない。そういう存在なのです。
そうですね。
推進するメリットよりデメリットの方が
膨大で意味をなさないと思います。
方向転換が必須だと考えます。
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