放射能汚染水、地下深くには浸透せず 産総研が流れ解析
放射能汚染水、地下深くには浸透せず
産総研が流れ解析
2011年4月18日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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福島第一原発から出た放射性物質による
地下水の影響を調べるため、産業技術総合
研究所が福島県内の地下水の流れを解析
した。原発周辺や30キロ圏内では表層の
すぐ下に水を通しにくい地層があるため、
放射性物質は表層を流れ、地下深くに浸透
しにくいという。
産総研地下水研究グループは、これまでに
調査されている地層や井戸などの情報を
もとに、地下水の流れをシミュレーション
した。
研究グループによると、福島第一原発周辺
は、砂利や砂などが積もった厚さ5メートル
ほどの堆積(たいせき)物があり、その下層
には水を通しにくい厚さ約20メートルほど
の泥岩層がある。
敷地内に大量にまき散らされた放射性物質
が地中に入っても、地下深くには浸透せず、
地下水とともに5~10年ほどで海に流れ
出るとみられる。
原発から30キロ圏内でも、地下水の
大部分が阿武隈山地から海に流れていること
が分かった。
ただ、30キロ圏の境では一部の地下水が
南側と西側から圏外に流れ出る結果と
なった。この地域の土壌が汚染されていた
場合、内陸部の水源に影響する可能性も否定
できないという。
30キロ圏内外とも放射性物質による汚染
は地表から数メートルの表層に限定される
ため、深い井戸を掘れば安全な地下水が
得られ、復興のための工業用水などに使う
ことは可能だという。
研究グループは、今週にも30キロ圏内
からの地下水が圏外で実際にどう流れている
かの調査を始める。
丸井敦尚グループ長は「雨水に混じって
地中にしみ込む放射性物質の影響はほとんど
表層にとどまるため、地下水が広範囲で
汚染される恐れは少ない。
表層の土壌を入れ替えたり、深い井戸を
掘ったりすることで、影響を抑えることが
可能だ」と話している。(中村浩彦)
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ちょっと安心しました。
地中深くまで汚染される可能性は低いと
いうことのようです。
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