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2011年4月13日 (水)

福島第1原発事故・放射能汚染された野菜畑はどうすればよいか?

福島第1原発事故・放射能汚染された
野菜畑はどうすればよいか?

2011/04/11 スゴモリ

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 これから、野菜畑は種まきのシーズンを
迎える時期だ。

 しかし、今回の福島第1原発事故で、
東北地方・関東地方の多くの農地では、
葉もの野菜を中心に摂取や出荷を停止された
ケースがある。

 その畑で再度栽培を行なう前に、筑波大学
元教授・植物遺伝育種学、生井兵治氏の緊急
提言を知っていただきたい。

 氏によると、今作付けされている
ホウレンソウなどを、基準値を上回り
出荷停止になった、または基準値は
下回ったが風評被害で売れない等の理由で、
出荷できなくなったからといって、
トラクターで畑を鋤き込むことは危険だ
という。

 その理由は、畑に降ってきた放射性物質
は、水に溶けて吸収され作物の根・茎・葉
と地上部の表面に集中している。

 また、畑地の土壌の表面にも放射性の
チリが集中している。

 これを鋤き込んでしまうと、畑の土壌全体
に放射能汚染を広げてしまい、除去が困難に
なってしまう。

 さらには、作業の際に上がるほこりには
同濃度の放射能が含まれるため、農家の
人の身体に取り込まれて内部被曝を引き
起こす危険があるというのだ。

 それでは、どうしたらよいか。

 氏によると、畑の作物は、いましばらく
そのままにする。
 ホウレンソウなどが身体を広げて土壌の
放射能汚染を防いでくれているのが、今の
状況だ。

 そして、土壌に吸収された放射能は、
土壌水分と一緒に野菜たちに吸収される。
 だから、野菜が開花・結実するまで育てて
置き、その後で完全な防御装備を纏った
しかるべき人たちにこれらの植物を収穫して
もらい、放射性産業廃棄物として処理して
もらうことが、最善であるという。

 また、群馬県に住む、家庭菜園を持って
いる知人に聞くと、今特に植えているものが
ないので、土の表面がそのまま汚染されて
いる可能性が高いことを心配していた。

 これについては、畑を耕したりせず、
放射能物質の飛散が終わるのをそのまま
待って、土の表面10センチほどを除去する
のがいいと指導されたという。

 生井氏によると、汚染された畑の修復
方法として、セイヨウナタネなどの
アブラナ科植物を植えることも有効だと
いう。

 諸種の土壌汚染を植物で修復する、
ファイトレメディエーションは、学問的にも
技術的にも進んでいえる。

 最後に、当面の緊急措置に関する、生井氏
の提案をそのまま掲載したい。

1.今後のことを考えると、出荷できない
  畑の「鋤込み」はしない。
2.土壌汚染が続くので、土壌の表面の
  作物をそのままにして作物で土壌を
  守った方が土壌汚染は少なくなる
 (土壌に浸透した放射能は、植物に吸収
  される)。
  また、表土は動かさない方がよい。
3.いったん土壌が放射能汚染されると、
  放射性ヨウ素は短いが、セシウム137は
  半減するのに30年、ほぼなくなるまで
  には300年かかる。
4.放射能拡散汚染がやんだ時点で、作物
  だけを特別な方法で汚染物質として処理
  する。
5.場合によっては、今後、放射性物質を
  吸収しやすい作物を播種して青刈りする
  など、専門家の助言に従った措置を
  講じて、「表面の作物で土壌を汚染から
  守る」という防護策をすすめることが
  いちばん良い。
(堀博美/フリーライター 
ttp://spore.sblo.jp/)
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良い情報ですね。
どうして政府は禁止ばかりで、その後の
指導などをしないのでしょうか?

国民は消費者だけではありません。
当然生産者も国民です。

皆が安全で、安心できる暮らしができる
ように指導、導く役目もあるはずです。

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