遺伝子傷つけずiPS細胞作製 京大開発
遺伝子傷つけずiPS細胞作製 京大開発
2011年4月4日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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iPS細胞(人工多能性幹細胞)の
作製で、京都大の沖田圭介講師、山中伸弥
教授らは、安全性を高めるためにウイルス
を使わず、細胞の染色体に傷がつかない方法
を開発した。
2009年に米国で開発されたDNAを
使う方法を改良し、効率を高めた。
米科学誌ネイチャーメソッズ電子版に
4日発表する。
iPS細胞は、ウイルスの一種を運び屋
にして遺伝子を細胞に導入して作製すると、
ウイルスが遺伝子を細胞の染色体に入り
込ませるため、もとからある遺伝子を
傷つけてがん化させる危険性がある。
米グループは、iPS細胞に必要な遺伝子
を、染色体の外で複製する特殊なDNAに
組みこむ方法を開発した。
沖田講師らはこの方法を使い、組みこむ
遺伝子の種類の組み合わせを変えたところ、
ウイルスを使う方法よりは効率が低いが、
米グループの方法より効率が上がったと
いう。
京都大は、拒絶反応にかかわる遺伝子を
調べ、多くの人への移植が可能になる
タイプの遺伝子をもつ人の歯髄から、
この方法でiPS細胞を作製した。
日本人の2割に拒絶反応が起こりにくい
と期待されるiPS細胞ができたという。
(瀬川茂子)
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良いですね。
より安全なiPS細胞ができた。
素晴らしいことです。
でも、多分ゴールは遠い。
ゴールはどの位遠くにあるのでしょうか?
同一内容に関する別記事です。
「iPS細胞作製効率30倍、
がん化危険性も軽減」
2011年4月4日07時48分 読売新聞
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