【日本版コラム】原発災害でロボットは使えるか、「ロボット産業の父」エンゲルバーガー氏に聞く
【日本版コラム】原発災害でロボットは
使えるか、「ロボット産業の父」
エンゲルバーガー氏に聞く
2011年 4月 20日
ウオールストリート・ジャーナル 日本版
詳細は、リンクを参照して下さい。
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――かつて、原子力発電所向けの制御装置
の開発・生産に携わっていたと聞く。
現在、福島第1原発で起きていることを
どう見ているか。
また、こうした環境で、ロボットは
いかに活用できるか。
悲惨な状況だ。このような緊急事態では、
ロボットに着目し資金を投入するのは
極めて難しいだろう。
というのは、放射線の影響から人々を
避難させたり、水や食料不足の問題など、
あまりに多くの劇的なことが同時に起きて
いて、直ちに対処しなければならない問題
が多すぎるからだ。
――日本では、原発における状況改善に
今のところロボットがほとんど使われて
いないことに対し、失望感が広がっている。
そもそも他のことを目的に開発された
ロボットが使えないのは当然だ。
日本でひどい地震が起きた。
そして問題を解決するために現場に人間
を送り込むという、犠牲の大きい手段が
取られている。
しかし、(地震の前には)どんな問題が
起きるのかは分からなかった。
地震が起きてから今初めて、ロボットに
要求される仕事が明らかになりつつある
のだ。それを知る前に、ちゃんと使える
ロボットを開発することはできない。
――いったんロボットがなすべきことが
はっきりすれば、その仕事を成し遂げる
ロボットを迅速に開発することは可能か。
これまでの日本の経験から言って、それは
可能だと思う。
どういった要素が必要であるかを判断し、
それに基づいて仕様書を書き、ロボットを
開発すれば良い。
それができるチームの責任者に私が
就きたいくらいだ。
でも私はもう年寄りに見られているので、
他の人がやってくれるだろう。
以下省略
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省略しました。
興味深いインタビューです。
たしかに日本に存在するロボットは今回の
事故のようなことを想定していない。
だから、役に立つことを期待する方が
無理なのでしょう。
でも、何が求められているのかが、
明確になった今だからこそ、
こうした動きに期待したい。
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