放射能の危険性は本当?
放射能の危険性は本当?
英国で議論呼ぶ異説
2011年4月27日 日経ビジネスONLINE
詳細は、リンクを参照して下さい。
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福島第1原子力発電所の事故をきっかけに、
英メディアが放射能による健康被害を巡る
異説を取り上げたことで、議論が巻き
起こっている。
環境問題の報道で定評のある
英ガーディアン紙は3月21日、著名環境
ジャーナリストのジョージ・モンビオ氏の
コラムを掲載。
同氏は原発に中立的だったが、「私たち
が知る限り、(フクシマでは)まだ1人も
致命的な被曝をしてない」と書き、
福島原発事故を契機に原発支持へ転向した
と告白して読者を驚かせた。
「反原発ロビーの主張に異議あり」
さらにモンビオ氏は同紙に4月5日、
「不愉快な真実は反原発ロビーが私たち
全員をミスリードしてきたことだ」との
寄稿を掲載し、反原発で有名な
医師ヘレン・カルディコット氏を批判。
彼女が放射能による健康被害の根拠
として示した、チェルノブイリ原発事故
による死亡は98万5000人との報告書に
ついても「間違いだ」と断じた。
カルディコット氏も反撃に出た。
4月11日、ガーディアンのウェブサイトに
「いかに原子力擁護者が放射能について
世界をミスリードするか」と題した寄稿を
掲載。
「モンビオ氏は外部被曝と内部被曝の
違いが分かっていないようだ」などと
反論し、彼が批判した報告書の科学的根拠
も擁護した。
一方、英国放送協会(BBC)は3月26日、
自社ウェブサイトにモンビオ氏より
踏み込んだ異説を載せた。
この寄稿「放射能から逃げていては
いけない」の筆者、英オックスフォード大学
の原子力・医学物理学者ウェード・アリソン
教授は、被曝許容量は
「月100ミリシーベルト(mSv)」
(生涯で 5000mSvを上限)にできると
主張する。
これは国際放射線防護委員会(ICRP)が
推奨し、日本などが採用している一般市民
の被曝許容量「年 1mSv」の1000倍以上だ。
アリソン教授は2009年10月に自費出版した
著書で、1回の被曝量が100mSv以下の場合、
ガンになる測定可能なリスクを示すデータは
ないと指摘。
その100mSvを健康被害が発生し始める
“閾値(しきい値)”と捉え、少なくとも
閾値以下の低線量被曝なら、細胞の
自己修復機能が働くとも主張する。
同教授は、閾値や細胞の修復機能を考慮
しないICRPのリスク評価は妥当でないと
言う。
ICRPの推奨被曝許容量は、1951年は週3mSv
だったが、 57年に一般市民は年5mSv、
放射線作業者は年50mSvとなり、90年に
それぞれ年1mSv、年20mSvに引き下げ
られた。
「過剰規制の背景に核開発競争」
規制強化の背景には、冷戦時代の核開発
競争があると同教授は見る。
「核戦争の恐怖が政治的に利用され、
市民の放射能への恐怖心が煽られた。
そのため、規制当局は基準を厳しくして、
市民を安心させようとした」と話す。
そして90年の規制強化は、86年に起きた
チェルノブイリ原発事故への過剰反応だと
言う。
ガーディアンは昨年1月、アリソン教授の
主張を検証する記事を掲載している。
閾値や細胞の修復機能に関する結論に
疑問を投げかける複数の科学者のコメント
を載せ、「これ(アリソン教授の主張)は、
主流の科学者が同意しない見方だ」とした。
だが同時に、低線量被曝の被害について
は、研究データが不十分なことや、たばこや
飲酒などの要因に隠れて特定が難しいことを
指摘する意見も紹介。
放射能への過度な恐怖が放射線医療の妨げ
になっているとする意見など、同教授の主張
の一部に賛同する声も取り上げた。
低線量被曝に関する論争は、原発推進派
と反対派の間では以前からある。
だが、福島原発事故を機に、ここ英国でも
再び様々な見解が飛び交い始めている。
人間はどこまで被曝を許容できるのか。
私たちは真実が知りたい。
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そうですね。
>私たちは真実が知りたい。
100mSv以下の被曝に対する影響を
確かめるのは、それ以外の要因が左右
する確率が高いので特定しにくい。
だから統計的な有意差が出ないことになる。
だから、少ないにこしたことは無いと言う
安易な結論としてしまったのではないかと
思う。
記事で言っているような理由もあり得る。
>「月100ミリシーベルト(mSv)」
>(生涯で 5000mSvを上限)にできると
>主張する。
この意見はかなり過激なような気もします
が、国際放射線防護委員会(ICRP)の
結論も極端なように感じます。
どうして日本ではこういった多様な意見を
元にした議論が広くなされないので
しょうか?
英国の方がより健全だと思います。
多様な意見があって良いはずです。
日本では何も出てこない。
ただ、恐れるのみ。
これでは進まない。
唯一の被爆国なのに、真剣に立ち向かわない
とは残念です。
この記事を見てください。
「CTスキャンの急激な増加は
ガンの増加をもたらす可能性がある」
現在のCTスキャン1回の被ばく量は
10~20mSvです。
国が今言っている年間許容値の20mSvに
たった1回CTを受けるだけで到達してしまう。
今、福島ではいくつかの公園で遊ぶことが
制限されています。
3.8μSv/時を越えているからという理由で、
その根拠はある仮定の下で年間許容値の
20mSvに達するからという理由ですが、
極端なように感じます。
しかも3.7μSvなら良いと言う。
良く理解できない。
どこかの値で線引きをしなくては
行けないことは理解しますが、
0.1μSvの差が安全かどうかを左右する
とは思えない。
問題は累積被曝線量なのだから
もっと柔軟な決め方があるはず。
年間許容値を20mSvにするというのなら
CTは受けられないことになりませんか?
それはないはずです。
かといって無制限に受けることは駄目
でしょう? 何か基準を設けるべきで、
医療だから、命に関わることだから、
というだけで、無制限はあり得ない。
基準が必要でしょう。
きちんとした議論が必要だと思います。
>私たちは真実が知りたい。
だけなのです。
バランスのとれた基準となっていないと
いけないはずです。
例外だらけではおかしくないですか?
議論は事実を根拠としなければいけません。
一つの事実は、
「放射線の影響 追跡60年」
ですね。
こういう時こそきちんとした議論が必要な時。
専門家は何をしているのか?
マスコミは何をすべきなのか?
考えて欲しい。
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