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2011年4月 3日 (日)

原発耐震 崩れた根拠 福島第一、新指針越す揺れ

原発耐震 崩れた根拠
福島第一、新指針越す揺れ
2011/04/03 朝日新聞

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 東日本大震災で被災した福島第一原発で、
耐震設計の想定を越える揺れが観測されて
いた。

 東京電力は2006年に改訂された新耐震指針
に基づき、同原発の揺れの想定を1.6倍に
かさ上げして完全評価をやり直したが、
過小評価だった。

 新指針の想定を越える揺れが観測された
のは初めて。
 新指針の根拠が崩れ、国の耐震審査の
あり方が問われることになる。

 東電は最下階の地震計のデータを一日に
公表した。

 2号機が想定の438ガル(ガルは揺れの
勢いを示す加速度の単位)に対して、
1.25倍の550ガルを記録。

5号機で548ガル(想定452ガル)
3号機でも507ガル(同441ガル)が観測
された。

 新指針は阪神大震災の知見をふまえて
28年ぶりに改訂された。

 各電力会社はこの新指針にそって
8年3月、既存原発の揺れの想定を大幅に
引き上げ、安全性の再評価を進めていた。

 こうした再評価作業への影響も必至だ。

 東電は第一原発が想定する地下の揺れを
引き上げたうえ、3、5号機については
個別に安全性は確保されると報告。
 経済産業省原子力安全・保安院もこれを
妥当だと評価していた。

 新指針は、「極めてまれで施設に大きな
影響を与える地震動」を想定するよう
求めている。

 東電は今回の地震の規模に近いとされる
「貞観地震」(869年)の揺れでも想定を
越えないとし、越える場合も、その確立は
1万年から100万年に1回と評価していた。
(佐々木英輔)
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>越える場合も、その確立は1万年から
>100万年に1回と評価していた。
恐れ入ります。

何を根拠にこんなことが言えるのでしょう?
一万年はおろか、8年3月の話のようですから
たったの3年で越えてしまった。

>経済産業省原子力安全・保安院もこれを
>妥当だと評価していた。
というのだから、あきれてものが言えない。

2年前にIAEAが警告か 米公電を基に
英紙報道

というニュースもある。

>日本では過去35年間にたった3回しか
>指針が改定されていない
日本は見直しということをしない国。
法律で、指針も含めて全法律の見直し
頻度を決めておくべきです。

>会合で、この当局者は最近発生した
>地震は、いくつかの原発の耐震設計基準
>を超えていると指摘し、深刻な問題だと
>懸念を示した。日本政府は警告を受け、
>原発の安全性を高める約束をしたという。
約束? 何をしたのでしょうか?

科学は進歩しています。
常に最新の結果を反映してこそ、安全は
保たれる。
科学の進歩はそんなに遅いのですか?

安全より経済を優先した結果です。
「何でもかんでも、心配しだしたら
設計などできない」
と言う、例の話ですね。

地震に関する想定がこういう状況。
津波に対する状況も同じ。
もっと確率は低いと想定していた?

国の耐震審査のあり方を、
正しい評価のできる組織づくりから考え
直して、根本から修正して頂きたい。
津波も当然想定内ですよ。

想定外はそれこそ一万年に一回にして
ください。せめて千年に一回くらいに、

何でもかんでも想定外となってしまうよう
では、想定外とは言いません。

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