iPS介さず神経幹細胞に 米研究所、マウスで成功
iPS介さず神経幹細胞に
米研究所、マウスで成功
2011年4月26日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ダイレクト・リプログラミング
マウスの皮膚から神経細胞のもとになる
神経幹細胞を、iPS細胞(人工多能性
幹細胞)を介さずに作ることに、
米グラッドストーン研究所などが成功した。
iPS細胞を使わないため、がんになる
リスクを減らせる可能性がある。
神経幹細胞は増やしやすく、複数の種類
の神経細胞を作り出せるので、幅広い応用
が期待できるという。
26日付の米科学アカデミー紀要に発表
する。
成功したのは、米グラッドストーン研究所
のシェン・ディン主任研究員ら。
京都大の山中伸弥教授がiPS細胞を作る
のに使った四つの遺伝子をマウスの皮膚細胞
に導入した後、薬剤を使って遺伝子が働く
時間が短くなるよう工夫した。
神経幹細胞ができる際に必要なたんぱく質
を加えて培養したところ、皮膚細胞は
iPS細胞にはならず、そのまま
神経幹細胞になった。
ディンさんは「ほしい細胞を作るには、
培養の方法や期間などが大きなカギを
握っていることが証明できた」としている。
iPS細胞を介さずに、必要な細胞を直接
作る技術は
「ダイレクト・リプログラミング」と呼ばれ、
世界中で開発競争が活発だ。
神経幹細胞を直接作る研究に取り組んで
いる岡野栄之(ひでゆき)慶応大教授は
「今回の研究は、遺伝子の組み合わせを
見つけるのではなく、培養条件を変えるだけ
で、シンプルなのが特徴だ。
自分たちも同じコンセプトで、再生医療
への応用を目指し、移植実験を含めて
研究中だ。
近く、論文を発表したい」と話した。
(竹石涼子、福島慎吾)
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Good Newsですね。
開発競争激しそうです。
再生医療への応用期待したい。
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