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2011年4月21日 (木)

M9の謎 地震学の宿題

M9の謎 地震学の宿題
朝日新聞アスパラクラブ
科学面にようこそ

詳細は、リンクを参照して下さい。

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大阪科学医療グループ・瀬川茂子

 マグニチュード(M)9・0。
 東日本大震災を起こした巨大地震は、
地震学の常識を覆した。
 なぜ、起こったのか、ほかの地域でも
起こりえるのか。
 M9の謎を解明する研究が始まった。

◇隠れた震源域 存在か

 「M7級が単純に連動したという考え
では説明できない」。
 地震の解析をした名古屋大の古本宗充
教授は話した。

 政府の地震調査委員会は、宮城県沖で
M7・5、さらに東側の隣接する震源域が
同時に活動してもM8前後の地震と予測
していた。

 今回は、周辺の震源域も同時に活動して
巨大地震になったが、M7級の震源域の
連動だけでは、M9の規模にはならない
可能性がある。

 古本さんは、断層の「すべり量」に注目
する。地震を起こす断層の大きさだけ
でなく、すべった量も地震の規模に関係
する。今回の地震で解析されたすべり量は
最大24メートル。
 さらに大きいという見解もあるが、M7
級の地震のすべり量は数メートル程度だ。

 大きなすべり量は、エネルギーが長時間
たまり続けてきたことを示すという。
 太平洋プレートは年に約8センチの速さ
で移動する。
 300年間たまった力が解放されたら、
24メートルの計算だ。

 「数十年間隔で起きたM7級の地震で
解放されてきた力は全体からみてほんの
わずか。多くは長時間、蓄積していたの
ではないか」と古本さんはみる。

 これまでM7級の震源域の周辺はプレート
の境界がゆっくりすべってひずみをあまり
ためないと考えられてきた。
 しかし、それらを含むM9級の大きな
震源域が隠れていて、数百~千年間隔で
巨大地震を繰り返してきた可能性を指摘
する。

 東北地方には、869年に千人以上の
犠牲者を出した「貞観(じょう・がん)の
大津波」の記録がある。

 産業技術総合研究所の調査によれば、
室町時代にも大地震があったという。

 今回と同規模かは不明だが、巨大地震を
繰り返してきた可能性がある。

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◇海溝のすべり 想定外

 今回の震源域の東端は、日本海溝付近
とみられる。

 太平洋プレートが陸のプレートに沈み込み
始める海溝近くでは巨大地震は起きにくい
と考えられていた。
 海底の堆積(たい・せき)物に覆われた
海溝付近では、深部に比べて軟らかいため、
プレートが固くくっつかず、大きな力を
蓄積しにくいからだ。

 しかし、今回は海溝付近も活動して、
しかも、すべり量が大きかったと東京大
地震研究所の古村孝志教授は解析した。
 海溝付近の海底に近い部分が大きくずれ、
海底の変動が大きくなって巨大な津波に
なったと古村さんはみる。

 古村さんは、この現象を西南日本にあて
はめてみた。

 東南海、南海地震は、いつも同じタイプ
ではない。

 1605年の慶長地震は、揺れの被害は
少ないが津波が大きく、震源は海溝に近い
とみられる。

 1707年の宝永地震は揺れも津波も
大きい。

 古村さんは、これまでなかった発想で、
この二つの地震の同時発生の可能性を
考え始めた。

 高知大の岡村真教授は、四国や九州で
数百年に1回程度の巨大津波の痕跡を
見つけている。
 特に大きいものもあるが、その津波を
起こした仕組みは謎という。

 地震学は進歩したが、まだ謎が多く
残されていることがはっきりした。

 北海道大の谷岡勇市郎教授は「地震の
破壊が止まる理由もわかっていない。
 ガラスは割れ始めると、途中で止まら
ないのに、なぜ地震は止まるのか」との
疑問を示す。

 多くの研究者が地震の多様性、過去の
地震、プレートの性質について見直す必要
を指摘する。
 地震研究の進め方、不確実さを伴う
科学知識を防災に生かす方法の深い検討が
求められる。
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まだまだ地震学はよちよち歩きのよう
ですね。
分からないことだらけ。

今まで無かった発想による研究が必要
なようです。

何故なら、想定出来なかったのだから、
推定する論理に誤りがあったということ
です。

観測網は整備されつつあります。
その観測網から得られる情報、過去の
事例など、真摯な検討、研究を
お願いしたい。

>大きなすべり量は、エネルギーが長時間
>たまり続けてきたことを示すという。
>太平洋プレートは年に約8センチの速さ
>で移動する。
>300年間たまった力が解放されたら、
>24メートルの計算だ。
なんとなく納得してしまいます。

>これまでM7級の震源域の周辺はプレート
>の境界がゆっくりすべってひずみをあまり
>ためないと考えられてきた。
>しかし、それらを含むM9級の大きな
>震源域が隠れていて、数百~千年間隔で
>巨大地震を繰り返してきた可能性を
>指摘する。
今回の災害も含めて、過去の被災を生かして
欲しい。


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