« ワームホールの実在を観測する方法を発見 | トップページ | ES細胞から神経細胞へ分化開始させるスイッチ因子を解明 »

2011年3月 7日 (月)

傷ついた視神経の再生を抑制するメカニズムを解明

傷ついた視神経の再生を抑制する
メカニズムを解明

平成23年3月2日
科学技術振興機構(JST)
大阪大学

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 JST 課題解決型基礎研究の一環
として、大阪大学 大学院医学系研究科の
山下 俊英 教授らは、傷ついた視神経
再生を抑制するメカニズムを明らかにする
とともに、マウスを用いた実験で視神経を
再生させることに成功しました。

 視神経や脳・脊髄などの中枢神経は、
いったん損傷すると回復が困難になります。

 この原因として、中枢神経の再生力が低い
ことに加えて、神経回路の再生を抑制する
機構が存在していることなどが上げられて
います。
 近年、中枢神経の神経細胞の軸索注1)の
周りを取り巻く髄鞘(ミエリン)注2)の
中に、軸索の再生を阻害する因子(軸索再生
阻害因子注3))が複数あることが特定
され、これらの因子が損傷した神経回路の
再生を阻止していると考えられています。

 本研究グループは今回、軸索再生阻害因子
と結合するPIR-Bたんぱく質の働きを
分子レベルで分析することにより、
神経細胞の軸索の再生を妨げるメカニズム
を明らかにし、加えてチロシン脱リン酸化
酵素注4)であるSHPがそのキーとなる
役割を担っていることを見いだしました。

 SHPは、神経を成長させる因子の受容体
であるTrkB注5)たんぱく質を抑制する
ことで、神経細胞の軸索の伸展を妨げて
いました。
 また、マウスにおいてSHPの働きを
ブロックすることで、傷ついた視神経を
再生させることにも成功しました。
 さらに、損傷した中枢神経の軸索を再生
させるためには、軸索再生を抑制する因子
による作用を取り除くだけではなく、軸索
を成長させる作用を増強させることも必要
であると分かりました。

 今回得られた知見は、交通事故などの際に
起こる視神経の損傷に対する新たな
分子標的治療薬の開発につながるものと期待
されます。

 本研究は、東北大学 加齢医学研究所の
高井 俊行 教授の協力を得て行われ、
本研究成果は、2011年3月1日
(英国時間)に欧州科学雑誌
「The EMBO Journal」の
オンライン速報版で公開されます。
---------------------------------------

良い研究結果です。
>交通事故などの際に起こる視神経の損傷
>に対する新たな分子標的治療薬の開発に
>つながるものと期待されます。
期待しましょう。

>今回の発見により、損傷した中枢神経の
>軸索を再生させるためには、軸索再生を
>抑制する因子による作用を取り除く
>とともに、軸索を成長させる作用を増強
>させることが必要であることが
>分かりました。
>これは、今後の中枢神経の再生を誘導
>する治療法の開発に方向性を与えるもの
>になります。
とのことです。

|

« ワームホールの実在を観測する方法を発見 | トップページ | ES細胞から神経細胞へ分化開始させるスイッチ因子を解明 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/51056207

この記事へのトラックバック一覧です: 傷ついた視神経の再生を抑制するメカニズムを解明:

« ワームホールの実在を観測する方法を発見 | トップページ | ES細胞から神経細胞へ分化開始させるスイッチ因子を解明 »