中国の奇病~致死性ウイルス特定される
中国の奇病~致死性ウイルス特定される
2011/3/24 スゴモリ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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発熱を伴う血小板減少症候群(SFTS)と
呼ばれる奇病が、中国で確認されたのは
2006年に遡る。
安徽省に住む村人たちが、高熱、
腸管出血、血小板の減少などで次々と死に
始めたのだ。
中国の疾病対策センター(CDC)は、
当初ヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA)を
疑った。
ダニによって媒介される細菌Anaplasma
phagocytophilumが原因で起こる病気だ。
しかし、患者の身体からは、その細菌に
対する抗体はおろか、DNAの断片すら見つけ
出すことはできなかった。
そうこうしているうちに、SFTSは
毎年5-6月の時期になると中国の6つの
省で、感染者の30%を死に至らすほどの
猛威を振るい始めた。
2009年12月、米テキサス大学医学部
ガルベストン校に所属する、ダニ感染症の
権威Xue-jie Yu氏は、SFTS患者の血液中
から、ブニヤウイルス科フレボウイルス属
の新種を発見した。
これは、中国CDCに招かれて、一時的に
滞在していた期間の成果だった。
当初、Yu氏の主張するウイルスの関与に
一切耳を貸さなかった中国CDCも、
この成果を受けて、翌年2010年の春には、
241人中171人の患者からフレボウイルス属
の新種と思われるRNAと抗ウイルス抗体を
検出し、さらに同年夏には11種の新種を
単離した。
当初両者は発見の優先権を争っていたが、
中国厚生大臣のとりなしもあり、今回の
成果を晴れて共著として本年2011年3月16日
に『The New England Journal of
Medicine』から発表した(購読無料)。
その中で彼らは、このウイルスをSFTS
ブニヤウイルスと命名した。
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恐ろしいです。
まだまだ未知のウイルスいるんでしょうね。
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