世界最長実験:40年間、鋼材引っ張り 27日に達成へ
世界最長実験:40年間、鋼材引っ張り
27日に達成へ
毎日新聞 2011年2月20日
詳細は、リンクを参照して下さい。
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鋼材を高温にして引っ張り続けている
「物質・材料研究機構」の実験の期間が
世界最長を達成する見通しになった。
今から40年以上前、寿命を正確に
予測し、発電所や工場などでの事故を防ぐ
目的で始まった。
今月27日未明、独シーメンス社が樹立
した35万6463時間の記録を塗り
替える。
機構はギネスブックに事前申請した。
実験は東京都目黒区にある機構で行われて
いる。炭素と鉄を含んだ鋼材の丸棒
(直径1センチ、長さ5センチ)を電気炉で
400度に熱し、約2.4トンの力で
引っ張る。これまでのデータから、政府の
火力発電所の設計基準が改定され、
微量金属の混合で寿命が約1000倍に
延びることが判明した。
実験が始まったのは69年6月、
米アポロ11号が「月の石」を持ち帰る
1カ月前。
高度成長期で建設ラッシュにわいたが、
国産の鋼材はデータ不足で、欧米製が
使われた。
前身の金属材料技術研究所は遅れを
挽回しようと着手。
炉の交換による中断などを除き、停電
でも自家発電で続けた。
世界で30万時間超の実験例18件
のうち、破断などで中止された10件を
除く全8件がここで続く。
政府の事業仕分けで目黒の施設は廃止が
決まったが、より長寿命の原発の材料開発
などのため、規模を縮小し本部のある
茨城県つくば市で続ける。
4月8日に最後の施設公開を予定
している。
機構の実験責任者、木村一弘さんは
「信頼性の高い国産技術の象徴として
不倒の記録にしたい」と話す。
【山田大輔】
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40年間とはすごい。地道な努力です。
これこそ大切にしなくてはいけないこと。
事業仕分けにも負けず、中断しなかった。
偉い。
>「信頼性の高い国産技術の象徴として
>不倒の記録にしたい」
なると思います。
>高度成長期で建設ラッシュにわいたが、
>国産の鋼材はデータ不足で、欧米製が
>使われた。
信頼性が証明できないと駄目なんですね。
信頼こそ、もっとも大切にしなくては
いけないものです。
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コメント
これ昨年、某TV番組(になってない)「途中下車の旅」で見ました。
面白くもあり、凄いなぁ~と思いました。
私が小学生の時にスタートしたんですから。。
日本の技術はこんな隠れた地道な努力の結果ですね。
ギネスブックに登録されるようです。
おめでとうございます。^ ^
投稿: H!ro ^ ^ | 2011年2月23日 (水) 17時24分
私は知りませんでした。
何故、こういうことが広くメディアにでないのか?
世界に誇れることなのに、
つまらないギネス記録の放送をするくらいなら、
率先してこういう情報を流して欲しい。
こんな記録を困難を乗り越えて達成したと、
投稿: haredasu | 2011年2月24日 (木) 10時47分
『ぶらり途中下車の旅 』は、食べ物とかばかりではなく、たまに意外と凄いものを紹介しています。
科学(化学)の分野だったり、伝統芸能から未来に向けてのものなど。。
この番組で紹介されてから、数多くのメディアが取り上げるものもあります。
でも7~12月は仕事が忙しくて、土曜日もなかなか休めず見れません。
これからは出掛けなければ見れます(笑)
投稿: H!ro ^ ^ | 2011年2月24日 (木) 11時34分