電気自動車は高いか、安いか
電気自動車は高いか、安いか
2011/2/21 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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欧州ではメディアも懐疑論が多い。
英エコノミスト誌は「ゼロエミッション
だという理由で電気自動車に多額の補助金が
税金から支払われている。
だが、本当にエコなのか」と最近、書いた。
同誌によると、英国の車という車を
電気自動車にすべて置き換えた場合、
補助金の総額、すなわち納税者の負担は
1500億ポンドにもなるそうだ。
充填される電気は発電所でつくられて
いる。
発電には二酸化炭素(CO2)が発生する
ため、電気自動車がCO2を出さなくても
全体では排出量が2%しか減らない計算
だという。
そうした分析は多分、重要だ。
電気自動車はガソリン車よりも本来は
エコだ。
だが、それが走る国や地域がどんな
発電所でどれくらいの電力を賄っている
かで、CO2をどこまで減らせるかが
決まる。
火力発電所などが主流の国であれば、
補助金で電気自動車を普及させるより、
「そのお金で太陽光発電に切り替えた方が、
CO2を減らせる」などの指摘も出てくる
だろう。
国ごとに発電構成をみると、日本や米国、
原子力発電が主力のフランスなどでは
ガソリン車、ハイブリッド車、ディーゼル車
のどれよりも電気自動車はCO2を
減らせる。
だが、火力発電が主力の中国やインド、
豪州はガソリン車より減らせるが、
ハイブリッド車やディーゼル車よりも
CO2の総排出量が増えてしまう。
要は、発電方式の転換も電気自動車の
普及には欠かせないということである。
中国は石油の純輸入国となり、このまま
自動車市場が拡大するとガソリンが大幅に
不足する。
だから電気自動車の開発、普及に積極的
だが、火力発電を中心にした発電方式を
原発などに移行していかないと、CO2は
あまり減らせないといっていい。
中国は世界最大の自動車市場だけに、
日本の自動車メーカーにとっても重要な
問題になっていく。
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そうですね。
以前もとりあげました。
「電気自動車は本当に環境に優しいのか
--ドイツの研究から明らかになった課題」
>「電気自動車は低炭素型の未来の移動
>手段として真剣に検討するべき選択肢だが、
>成果を上げるには再生可能エネルギーと
>組み合わせなければならない」
ということですね。
電気自動車も良いけれど、こういうマクロな
視点も重要です。
結局のところ、CO2削減を目指すなら、
それも、25%とかを目指すのならば、
再生可能エネルギーの発電比率を上げるしか
ないのではないでしょうか?
皆さん。どう思われますか?
エコである目的をしっかりつかんで
おかないと何のためのエコ?
となりそうです。
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コメント
政府は、、・・・
車を買ってね。。
車でお出掛けして、高速道路も使ってね。。
そんな政策ばかりです。。
haredasuさん、こんなのありますよ。
やっぱり車の使用は控えないとダメな気がします。
「たくさんの二酸化炭素を排出する自動車」(大阪府都市整備部 交通道路室都市交通課 公共交通計画グループ)
http://www.pref.osaka.jp/toshikotsu/kashikoi_h21/kankyou.html
投稿: H!ro^ ^ | 2011年2月23日 (水) 15時23分
残念ながら、活動すれば、必ずCO2は発生します。
いかに抑えるかしかありません。
人は生きているだけでCO2を出すんです。当たり前。
個々の国民に抑えろとばかり言っていても進まない気がします。
それはそれで必要でしょうが、マクロで見た削減政策が必須です。
その戦略が見えません。
残念ですね。
個々には確かに、車はなるべく控える方が良いと思います。
何が一番削減に効果があるのかの情報は国民に広く公開して欲しい。
エコカーを買うことが本当にエコなのか明快な情報公開が必要ですね。
投稿: haredasu | 2011年2月24日 (木) 10時42分