薬でがんに放射線届ける
薬でがんに放射線届ける
2011年2月17日 近畿大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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「医療」のコーナーで、放射性物質を
組み込んだ薬剤を飲んだり注射したりする
がんの治療法(RI内用療法)が
取り上げられ、近畿大学医学部附属病院
辰巳陽一准教授が行った治療が
紹介されました。
RI内用療法は、体のなかで散らばった
がんに薬が集まり、放射線を浴びせて病巣を
破壊する治療法で、副作用が軽いのが特徴
です。
近畿大学医学部附属病院 PET診断部門長
細野眞教授は「外から薬を入れれば自然に
病巣にだけ集まって治療してくれる」
と話しています。
また、辰巳教授は「脱毛や吐き気などの
副作用がなく、1回の治療で済む。
いま対象となっている病気以外にも
使えるのではないか」と期待しています。
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良いですね。
1回の治療で済むというのも有難い。
朝日新聞によれば、RI内用療法の薬剤は
「イブリツモマブチウキセタン」
(商品名:ゼヴァリン)というもので
悪性リンパ種に適用の薬剤です。
悪性リンパ種の原因となる細胞の表面に
存在する特定のタンパク質(抗原)を標的に
くっつくタンパク質(抗体)に
RI「イットリウム90」を結合させた
薬剤です。
病巣がなくなっても、がん細胞を根絶する
ための「地固め療法」や、抗がん剤治療や
手術と組み合わせる方法も有望らしい。
もっといろいろな新薬がでてくると良い
ですね。
放射線を扱うので扱いには注意が必要
とは思いますが、
単純な言い方をすれば、抗原抗体反応を
利用するという意味ではがん免疫療法も
この分類に入るのかな?
最近よく出てくる、分子標的薬というのは
「がん細胞にとっての“アキレス腱”を分子
レベルでターゲットにしようとする薬剤
ですね。
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