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2011年2月23日 (水)

増税分を飲み込む歳出増! 歳出構造の見直しをどう進めるか

増税分を飲み込む歳出増!
歳出構造の見直しをどう進めるか

人口減少の経済学 野口悠紀雄
2011年2月18日 DIAMOND online

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 前回示したように、消費税率を5%引き
上げる程度の増税では、すぐに歳出増に
飲み込まれてしまう。

 だから、歳出構造の見直しがどうしても
必要である。

 「歳出の見直しなしに、財政再建はない」
とは、きまり文句のように言われることだ。
 しかし、どこに問題があるかは、必ずしも
正確に把握されていない。

 ここ数年の国債残高の増加率は、
税収伸び率を遥かに超えている。

 歳出削減の必要性はつねに言われていた。
 そして、無駄の排除が必要と叫ばれた。

 このために、「事業仕分け作業」が
行われ、関心が集まった。
 しかし、重要なのは、
「仕分けの場に何を持ち出すか」なのだ。

 実際に選定を行なったのは、
財務省主計局だ。

 つまり、これまで行なわれたことは、
従来の予算編成作業から一歩も踏み出して
いない。

 単に、そのプロセスの一部を劇場化した
だけである。

 とくに重要なのは、ここには、
社会保障制度の見直しも、
地方交付税制度の見直しも
持ち出されなかったことだ。

 つまり、事業仕分けが対象とした経費は、
最大限に拡大しても(一般会計歳出では)
上記の25.3兆円である。

 ところが、民主党は、当初、16.8兆円の
「無駄の排除」が可能だとしていた。
 これは、25.3兆円の約3分の2にあたる。
 このような大規模な削減が、容易に
達成できるはずはない。
 実際、事業仕分けで削減された歳出額は、
3000億円程度であった。

 16.8兆円の財源ねん出という目的は、
もともと達成が不可能な夢想事だった
としか言いようがない。

 現在の日本の財政は、このような仕掛け
で処理できる範囲を遥かに超えているのだ。

 もちろん、これは、
「無駄の排除が必要ない」ということ
ではない。
 無駄の排除は大変重要な課題だ。
 ただし、「無駄をどのように探し出すか」
という方法を明確にしなければ、無意味な
メッセージである。

 削減の対象としてしばしば言われるのは、
公務員給与の削減である。

 民主党は、2009年衆議院選挙における
マニフェストで、柱の一つとして
「2013年度までの国家公務員総人件費
2割削減」を掲げた。

 総人件費を削減しようというものだ。
2009年度の総人件費は5兆3195億円で
あったから、要削減額は1兆1000億円
になる。

 しかし、実際の削減状況は、これには
遥かに及ばない。
 残り2年間で公約を達成するのは、
ほぼ不可能な状況だ。

 なお、みんなの党は、「国家公務員
10万人削減、給与2割カット」
「国会議員は衆院300、参院100の計400に
削減」を標榜している。
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いったい事業仕分けっていったい
なんだったのでしょうか?

確かに野口さんの言われるように、
>実際に選定を行なったのは、
>財務省主計局だ。
>つまり、これまで行なわれたことは、
>従来の予算編成作業から一歩も
>踏み出していない。
ものだったということのようです。

ということは、
>16.8兆円の財源ねん出という目的は、
>もともと達成が不可能な夢想事だった
>としか言いようがない。
ということになるし、

>とくに重要なのは、ここには、
>社会保障制度の見直しも、
>地方交付税制度の見直しも
>持ち出されなかったことだ。

大切なのは、
>「無駄をどのように探し出すか」
>という方法を明確にしなければ、
>無意味なメッセージである。
そうですね。

良く分かりました。
国民ももっと賢くならないと駄目ですね。

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