住宅の地中熱利用に脚光、有力メーカーが相次ぎ参入 再生可能エネルギーの今
住宅の地中熱利用に脚光、有力メーカーが
相次ぎ参入 再生可能エネルギーの今
2011/2/8 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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2011年は住宅の暖房市場に新たな勢力が
加わりそうだ。
暖房機器メーカーや住宅メーカーが、
相次いで地中熱利用設備を開発、発売する。
「“地中熱=コロナ”というイメージを
作り上げたい」(コロナ技術本部住設商品
開発グループの広川敏雄次長)
石油暖房機器大手の同社は、地中熱を
利用するヒートポンプ式暖房システムを
2011年度内に発売する。
「2015年に500~1000台を販売して、
住宅用地中熱利用設備の市場で50%の
シェアを取りたい」(技術本部住設商品
開発グループシステムチームの上田真典・
技士補)と意気込む。
地中熱とは太陽熱で温まった地下100m
前後の冷熱を指す。
ヒートポンプの熱源に地下の土や地下水
を使うのが、地中熱ヒートポンプ設備だ。
地熱発電が地下数kmを掘ってマグマの熱
を取り出すのとは異なる。
■金型の共有でコスト低減
ヒートポンプの熱源に空気熱を利用する
従来のエアコンの場合、外気温の低い冬場
の暖房では、大幅に効率が落ちる。
地下は一年を通して温度が15℃程度で
安定しているので、空気熱を利用するより
効率良く熱を回収できる。
ヒートポンプの効率向上は限界に近づき
つつあり、熱源の変更は有効な手段になる。
米国では年間に約60万台が設置される
など、海外では地中熱ヒートポンプ設備は
珍しくない。
日本では中堅暖房機器メーカーの
サンポット(岩手県花巻市)などが販売して
いるが、国内全体の導入実績は年間300台
程度にとどまる。
掘削費用が深さ1m当たり1万~1万5000円
ともいわれ、欧米に比べて高いのが要因だ。
一般的な地中熱ヒートポンプ設備は
延べ100mの縦穴が必要で、掘削費用と
設備価格を合わせると300万円以上
かかっていた。
コロナは掘削費用と設備価格の削減を
進めて、「10~15年以内に初期投資を回収
できる価格を目指す」(上田・技士補)。
掘削コストは、特定の掘削事業者と
組んで掘削機の稼働率を上げることで低減
する。設備のコストは、熱交換器を搭載
した室外機の外装部品を既存のエアコンと
共有することで金型の投資を抑えて実現
した。
地中熱利用設備を搭載した住宅の開発・
販売に乗り出す住宅関連企業もいる。
トステム住宅研究所(東京都江東区)
である。2010年11月から山形県で
先行モニター販売を開始した。
30棟を目標にしており、2011年中には
本格販売に乗り出す予定だ。
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もっと出て来ていても良さそうな気が
しますが、掘削コストが高いのが普及の
妨げになっていたんですね。
確かに地下の温度は一定で、ヒートポンプの
効率は年間を通して良く出来る。
これから、特に寒冷地で脚光を浴びる
システムになりそうです。
暖房費の回収がしやすいですから、
住宅メーカーもエコキュートとか、
太陽熱とか、そろそろ限界ですから
次の手を考えないとね。
良さそうなシステムです。
面白いかもしれない。
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