追跡!A to Z 「心臓がよみがえる~密着 世界初の再生医療」
追跡!A to Z
「心臓がよみがえる~密着
世界初の再生医療」
1月29日(土)21:50放送 (C)NHK
---------------------------------------
キャスター : 鎌田靖
語り(語り手) : 永作博美
2010年、重度の心筋こうそく患者の
心臓を幹細胞で再生させる世界初の
臨床試験が行われた。
歩くことも困難だった患者が、治療により
日常生活を取り戻すまでに回復。
“心臓は一度傷つくと再生できない”
という常識を覆した。
海外では、1型の糖尿病患者に再生医療
が行われ、すい臓の機能を回復させる成果を
上げている。
免疫の拒絶反応が起こらないため、
臓器移植に代わる医療として期待される
幹細胞の再生医療の最前線を追う。
---------------------------------------
再生医療に過大な期待を持たないように、
というような話がきこえてきますが、
この番組を見ていると体性幹細胞を用いた
再生医療は、かなり臨床に近い所まで来て
いるように思えます。
再生医療に使用できる細胞は、
大きく分けてES細胞、体性幹細胞、
iPS細胞があります。
ES細胞は万能ですが、倫理的な問題があり
臨床に使用するにはかなりの壁が存在する。
又、iPS細胞は、まだがん化の問題があり
安全とは言いきれない。
という中で、体性幹細胞がかなり臨床に
近いように感じました。
今回の例は、心筋梗塞で壊死した心筋の
再生治療ですが、うまくいったようです。
ブラジルでは重症のⅠ型糖尿病患者に
再生医療を用いてインスリンの注射が
必要ない程度まで回復出来た話が
出て来ます。
すべての糖尿病に適用出来るように
なると言っていました。
臨床の場で広く行われるようになるのは
早くても5年以上先ではないかと
思われますが患者にとっては命に関わる
こと。
早く実現して貰いたいと思いました。
この番組は有料ですが、
「NHKオンデマンド」で見ることが出来ます。
| 固定リンク
「遺伝子治療関連ニュース」カテゴリの記事
- レンチウイルスベクターの産生を飛躍的に増大させる方法を開発―遺伝子治療用ベクターへの応用に期待―(2019.03.04)
- あらゆる発達段階のマウス脳内で狙った細胞の正確なゲノム編集に成功~ヒトや動物の生理機能や病態解明に期待~(2017.10.24)
- iPS細胞 ストック事業 移植約30%で拒絶反応(2017.08.26)
- 遺伝子治療によるイヌのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの軽減(2017.07.29)
- Wmの憂鬱、核酸医薬に未来を見た(2017.05.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント