« 人に優しいトイレ探し地図に NPOと大学生ら、情報収集 | トップページ | 脳内情報伝達の新たな調節機構を発見 »

2011年2月 5日 (土)

〈メディア激変201〉法と安全―10 「仲間はずれ」の日本

〈メディア激変201〉法と安全―10
「仲間はずれ」の日本

2011年2月4日 朝日新聞

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 「日本は十分なレベルの保護を提供して
いる国であるとは、まだ考えられていない」

 09年4月、ベルギーで開かれたデータ
保護に関する会議。
 講演に立った欧州委員会の法務担当者は
そう明言した。

 その基になっているのは欧州連合(EU)
が95年に制定した「データ保護指令」。
 十分な保護措置のない国への
プライバシー・個人情報の送信を禁じて
いる。

 日本もその一つだと言うのだ。

 「プライバシー・個人情報保護では、
日本は仲間はずれの状態。

 だがその認識もない」。

 経済協力開発機構(OECD)や
プライバシー保護機関の国際会議などに
長年携わってきた一橋大学名誉教授の
堀部政男さん(74)は、日本の現状を
そう指摘する。

 現在もEU加盟国からプライバシー・
個人情報を日本に送信できない。

 一方、全般的なプライバシー保護法を
持たない米国はEUと交渉の末、00年に
特例的に個人のデータの送信を認められた。

 「顧客情報を受け取れないなど、
ビジネス上の問題が出ることを理解した
米国のプライバシー外交です」

 プライバシー・個人情報問題に機動的に
対応できないのは、プライバシー・
コミッショナーなどの独立監視機関がない
ことも大きな理由だと堀部さんは言う。
 このため、コミッショナーが一堂に会する
国際会議には正式参加が認められず、
「仲間はずれ」は現実問題となっている。

 ただ、先週1月28日に発表された政府の
社会保障・税の共通番号制度の「基本方針」
で、日本版の独立監視機関「第三者機関」に
ついても、ようやく14年1月という
設置時期が示された。

 だが「仲間はずれ」はそれだけではない。
 現在の個人情報保護法には、データを
海外に送信する場合の取扱規定もない。

 「このままでは、国境を越えてデータが
行き交うクラウド・コンピューティングの
時代に、競争力の面でダメになってしまう
のではないか」と堀部さん。

 EUがデータ保護措置が十分と認定する
中には、タックスヘイブン(租税回避地)
として知られ自治権を持つ人口10万人以下
の英領マン島やガーンジー島もある。

 「保護措置をなるべく早く国際レベルに
整備するには、国内に特区を置く形もある
のでは」と堀部さんが提唱するのが、
「沖縄個人情報保護特区」構想だ。

 沖縄は、アジアに向けたネット基幹回線
のハブ(中心)化の取り組みもあり、
振興特措法ですでに法人税などが優遇される
IT特区があるなど、「十分な保護基準を
満たしたクラウド拠点」となる可能性を
指摘する。

 プライバシー保護の「仲間入り」へ
向けて、模索が続いている。
(編集委員・平 和博)
---------------------------------------

知りませんでした。
いろいろありますね。

>「日本は十分なレベルの保護を提供
>している国であるとは、まだ
>考えられていない」
現在の個人情報保護法っていったい
なんなんでしょう?

誰が立案したのでしょうか?

個人情報保護って一体何を、何に対して
保護するのが目的なのでしょうか?

「日本は十分なレベルの保護を提供して
いない」とは具体的に何が不十分と
言っているのでしょうか?
保護されるべき情報が保護されず、
保護しなくても良いものを保護して
いる?

つまらない行き過ぎもある一方で
国際的には保護不十分?
どうなっているのでしょうか?

>十分な保護措置のない国への
>プライバシー・個人情報の送信を
>禁じている。

>日本もその一つだと言うのだ。

>「プライバシー・個人情報保護では、
>日本は仲間はずれの状態。
>だがその認識もない」。

>コミッショナーが一堂に会する
>国際会議には正式参加が認められず、
>「仲間はずれ」は現実問題と
>なっている。
なんとも言いようがない。

>「このままでは、国境を越えてデータが
>行き交うクラウド・コンピューティングの
>時代に、競争力の面でダメになってしまう
>のではないか」と堀部さん。
IT国家ではなかったのかな?

なんで日本はこうも鈍感なのか?
政治家も、官僚も、
恐ろしい話ではありませんか?

関連記事です。
〈メディア激変200〉法と安全―9
傍受された無線データ

2011年2月4日 朝日新聞

|

« 人に優しいトイレ探し地図に NPOと大学生ら、情報収集 | トップページ | 脳内情報伝達の新たな調節機構を発見 »

経済・政治・国際ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〈メディア激変201〉法と安全―10 「仲間はずれ」の日本:

« 人に優しいトイレ探し地図に NPOと大学生ら、情報収集 | トップページ | 脳内情報伝達の新たな調節機構を発見 »