成人T細胞白血病:原因遺伝子を特定 マウス実験で京大
成人T細胞白血病:
原因遺伝子を特定 マウス実験で京大
毎日新聞 2011年2月16日
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
京都大ウイルス研究所長の松岡雅雄教授
らの研究グループは15日、
成人T細胞白血病(ATL)や難病の脊髄
(せきずい)症(HAM)の原因遺伝子を
マウス実験で特定したと発表した。
松岡教授は「この遺伝子へのワクチンの
開発を進めれば、予防や治療につながる」
としており、成果は米専門誌
「プロス・パソジェンズ」電子版に掲載
された。
ATLやHAMは、ウイルス
「HTLV-1」がTリンパ球に感染する
ことで発症する。
感染者は国内で約108万人とされ、
ATLは浅野史郎・前宮城県知事が発症し
注目された。
研究グループは、全てのATL患者で
働いていたこのウイルスの遺伝子「HBZ」
に注目。
HBZが働くマウスはTリンパ球ががん化
してリンパ腫を高率で引き起こすことや、
正常な組織を免疫機構が攻撃しないように
働く「制御性Tリンパ球」が異常に増加して
しまうなど、ATLと同じ症状を呈する
ことを突き止めた。
また、皮膚や肺の細胞の中にTリンパ球が
広く入り込み、HAM患者と同様の炎症を
起こすことも確認した。【広瀬登】
---------------------------------------
良い成果です。
希望が持てます。
以前投稿した
「白血病新薬を実用化
名古屋市立大など『成人T細胞』治療」
の記事もありますし、
うれしいニュースですね。
| 固定リンク
「遺伝子治療関連ニュース」カテゴリの記事
- レンチウイルスベクターの産生を飛躍的に増大させる方法を開発―遺伝子治療用ベクターへの応用に期待―(2019.03.04)
- あらゆる発達段階のマウス脳内で狙った細胞の正確なゲノム編集に成功~ヒトや動物の生理機能や病態解明に期待~(2017.10.24)
- iPS細胞 ストック事業 移植約30%で拒絶反応(2017.08.26)
- 遺伝子治療によるイヌのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの軽減(2017.07.29)
- Wmの憂鬱、核酸医薬に未来を見た(2017.05.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント