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2011年2月 3日 (木)

不要犬・ネコ回収車にゴミのように捨てられ… - ペット大国日本が抱える"闇"

不要犬・ネコ回収車にゴミのように
捨てられ… -ペット大国日本が抱える"闇"

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 昨年12月、東京・千代田区で「動物愛護
改正に向けて! 」と題したシンポジウムが
開かれた。

 女優の浅田美代子さんや元国会議員の
藤野真紀子さんもパネリストとして登壇。
 ペットをめぐる現状に憤りの声を挙げ、
法律改正の必要性を熱く訴えた。

 ペット大国・日本でいま、どんな問題が
起きているのか。
 シンポジウムを主催した日本動物虐待
防止協会代表で放送作家の藤村晃子さんに
聞いた。


1年間に殺処分される犬は8万頭以上
――12月のシンポジウムでは犬の殺処分
についての問題も議論されました。
 日本ではいまどれくらいの犬が殺処分
されているのですか?

 環境省の2008年度のデータによると
「愛護センター」や「動物指導センター」
などに収容された犬は年間9万810頭、
そのうち8万2,464頭が殺処分されています。

 迷い犬のほか、飼い主から処分依頼されて
殺処分される犬もかなりの数に上っている
ようです。


――飼い主からの処分依頼とは……。
 そんなことが簡単にできる仕組みなの
ですか?
 「鳴き声がうるさい」「引っ越しする
ので飼えなくなった」「病気になった」
といった理由でも、法律上引き取らざるを
得ない自治体が多いですね。

 「不要犬・ネコ回収車」に捨てられた
犬は泣き叫びながら死んでいく

――12月のシンポジウムでは、藤村さん
自身が捨てられる命の現状を追った
ドキュメンタリー『最後の瞳』の上映も
ありました。
 飼えなくなったペットを回収する
「不要犬・猫回収車」に同行し取材された
ものですが、私自身はこうした「回収車」
の存在も知らなかったので驚きました。

 こうした回収車は、保健所まで車で
何時間もかかるような広域な県などに多い
ですね。
 自治体から委託された業者が定期的に
指定場所を周り、「飼えなくなった」
ペットを回収しています。
 私が取材した地域では、週に1、2回、
きょうは何市、あすは何市という具合に
回っていました。
 ゴミのように箱やケージに放り込まれ
回収されていく犬やネコをみていると
やり切れない思いがしました。


――その犬たちはその後どうなるのですか?

 迷い犬として保護された犬の場合は
愛護センターなどに3―7日ほど収容され、
飼い主などの引き取り手がない場合に
殺処分されるということになっている
のですが、飼い主自身が持ち込んだ犬は
翌日にはもう殺処分という感じです。


――シンポジウムでは浅田さんが
「殺処分の方法も酷い」と発言されて
いましたね

 日本では二酸化炭素ガスを使った殺処分
がほとんど。
 これは決して安楽死ではありません。
 電車のようにすし詰めの状態でパニック
状態になり苦しみながら死んでいく
「窒息死」です。
 麻酔剤を併用した安楽死に変えるべきだと
思います。
 犬が泣き叫ぶ姿や壁をひっかく姿が頭から
離れず、夢でうなされる職員もいます。
 「犬・ネコ回収車」や殺処分の現状
についてはペット大国日本の責任!
―いのちがおしえてくれたこと(長崎出版)
という本で詳しく書いています。
 興味のある方はぜひ読んでみてください。


悪徳業者排除のための動物愛護法改正を
――業者側の問題についてもお聞きしたい
と思います。
 悪徳業者が後を絶たないとのことですが

 売れない犬を保健所に連れていって処分
してもらったり、糞尿だらけの不衛生な
状態で育て、ごはんをろくに与え
なかったり。これは虐待ですね。
 悪環境に置かれた犬は体の免疫力が低く
感染症にかかりやすくなります。
 全身の毛が抜けたり、爪が肉球に入って
腐ったり。
 体にひどい負担がかかるほど出産を繰り
返させる業者もいます。
 私たちはこうした悪徳業者を
「パピーミル」(子犬製造工場)と呼んだり
していますが、彼らはペットを金儲けする
ためのモノとしか見ていません。
 限界まで産ませるだけ産ませて、子犬を
産まなくなればお金がかかると捨てて、
売れ残れば廃棄するのです。


――こうした悪徳業者を排除するためにも
動物愛護法を改正して規制を厳しく
すべきだと

 はい。日本では、ペット産業を取り巻く
業界の都合を軸にすり合わせるという形で
作られています。
 これでは本当の動物愛護法とはいえ
ません。
 日本の憲法を変えないと禁止にできない
とか、不透明な理由から法改正が長年進んで
いませんが、例えばイギリスでは、
衝動買いを促すような子犬の店頭販売は
規制の対象となり、ドイツでは飼う側にも
当然の飼育規制を法整備しています。
 繁殖者には、繁殖の回数制限も明記して
います。

 今回の改正では少なくても、「深夜販売、
インターネットのクリック販売、
ネットオークション、悪徳繁殖業者の温床
になっているペットの競市などへの厳しい
規制」と「8週齢以下の犬は親犬から
離さない、幼年齢扱いの徹底化」を求めて
いきたいと考えています。


――8週齢以下の犬はなぜ親から離しては
いけないのですか?

 犬が親や兄弟から社会性を学ぶ大切な時期
は生後6~12週間、この時期を「社会化期」
といいます。
 ところが、日本では生後36~45日が
"売り時"とされているのです。
 この時期に親から引き離され、市場に
出されることは犬の成長にとって決して
よいことではありません。
 生後約35日~50日は特に感染症にかかり
やすい時期でもあります。
 経営事情から、大きい犬を店内に置いて
おくのは、不利益だという考えもある
らしいのですが。


――そうですね。
 人間に置き換えて考えればわかるような
気がします。
 最後に今後の活動について教えてください

 3月には動物取扱業に関する骨子案が
決まる予定です。
 そこで2月26日にデモ行進を行うことに
なりました。
 悪徳業者から動物の命を守るための
動物愛護法改正を呼びかけます。

 私たちが訴えていることは「あまりに
理想が高くて現状に合わない」と言われる
こともあります。
 でもこちらからすれば理想が高いのでは
なく、動物たちへの配慮を考えるレベルが
低すぎると思うのです。
 放送作家として経済番組を担当して感じた
ことなのですが、ビジネスから生まれる
本当の価値は、お金だけではなく
「どれだけ社会に貢献できたか」ではないで
しょうか。

 今後も動物達の命が、本当に救われる
ように、動物愛護法の行方をしっかりと
見守っていきたいです。
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「不要犬・ネコ回収車」があるとは
知りませんでした。

本当に情けない国に思える。

>「殺処分の方法も酷い」
ひどくないですか?

>日本の憲法を変えないと禁止にできない
>とか、不透明な理由から法改正が長年
>進んでいませんが、例えばイギリスでは、
>衝動買いを促すような子犬の店頭販売は
>規制の対象となり、ドイツでは飼う側
>にも当然の飼育規制を法整備しています。
>繁殖者には、繁殖の回数制限も明記して
>います。

>理想が高いのではなく、動物たちへの配慮
>を考えるレベルが低すぎると思うのです
そう思います。

動物愛護法、改正しないといけませんね。
「動物の愛護及び管理に関する法律」
(昭和四十八年十月一日法律第百五号)
最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号
ですね。

政治家は何が大切だと思っているので
しょうか?

>「あまりに理想が高くて現状に合わない」
>と言われることもあります。
ということだから、多分国民のレベルも
低いのかも知れません。

日本人はもっと思いやりのある、情の篤い
国民だと思っていましたが、この現状では
思い違いだったのかも知れません。

どのような命であろうと、すべての命が
尊いはず。

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